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持続・循環への昇華こそが目的 #今一度、Whyから始めよう

今日、とある勉強会で、経営について話す機会を頂きました。「何のために経営するのか?」との本質的な問いに対しての私なりの考え方をまとめて、できるだけ簡潔に、シンプルに答えを出してみました。何のために:Whyとの質問はWhat:何を、Where:どこで、Whenいつ、Who誰が、Howどのように、との周辺で関連する問いと密接な関係があり、5W1Hのフレームに当てはめてみることで事業の全体像を俯瞰することができます。そんな整理を行うことで私たちが目指す事業モデルを端的に表すことにもなり、社内で共有するにも非常に分かりやすいと、良い機会をいただけたと喜びました。

経営とは?経営者とは?

何のために:Whyと経営を行う理由、目的を考え直してみるにあたり、今一度「経営」の定義を辞書で引き直してみると、以下のように定義されており、経営とは目的ありきだと言うことが明らかにされています。

けい‐えい【経営】
1 事業目的を達成するために、継続的・計画的に意思決定を行って実行に移し、事業を管理・遂行すること。また、そのための組織体。
2 政治や公的な行事などについて、その運営を計画し実行すること。
3 測量して、建物をつくること。

ついでに「経営者」の定義もコトバンクで引いてみるとこんな感じ。

けい‐えい-しゃ【経営者】
経営者(けいえいしゃ)は、企業を経営(マネジメント)する役割を担う人のこと。
狭義には最高経営責任者を指すが、広義には(実際には集団で意思決定したり、経営の仕事を分割して分担をしていることも多いので、経営集団のひとりとして)経営の役割を担当している人

私たちのようなスモールビジネスでは大まか経営者=オーナーであり、ピラミッドのトップに立って全体の舵取りや差配をする人物と取られがちですが、実は、広義には判断しマネジメントする人は全員が経営者であると定義されています。フラットな組織構造と、複数のメンバーへの事業継承を目指している私としては、これには深く共感、納得した次第です。
私自身での再定義は、経営とは組織にこそ存在するものであり、その主体は経営に参加するもしくは価値観を共有するメンバー全員で、目的ありきで行われるもの。となりました。

why(何のために):組織で共有する世界観を実現するため
who(誰が)同じ世界観と目的を持った組織のメンバーが
what(何を):経営理念、共有する価値観に基づいた事業を
where(どこで):神戸を中心にご縁をいただいた人のいる場所で
when(いつ)いかなる時も、すべての業務で
how(どのように)すべての人を良くなるように持続継続的かつ循環的に

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「企業は人なり」の至言

20年前、何の経営の知識もないまま起業した私は、経営者の主たる仕事はマーケティング(=売り上げ利益を持続継続的に作り上げる仕組みづくり)とブランディング(=時代の荒波を乗り越えられる圧倒的な信用と信頼を勝ち取る仕組み)に集約されると長年考えており、その部分について必死に学び、実践を繰り返してきました。その成果もあって、これまで10年以上も一切宣伝広告を行うことなく、事業を継続してくることができましたし、未来に対して事業を持続させる自信にも繋がっています。それらの仕組みの肝は、結局、顧客からの信頼を積み重ねることであり、顧客接点にあるスタッフがいかに顧客に寄り添い、顧客の立場に立って実務を行うか、今、金、自分の価値観を捨てて、人間誰しもが持っている良心にまっすぐ向き合って仕事をするかの、その1点に集約されています。結局、マーケティングもブランディングも人づくり、組織作りが全てであり、そこに焦点を合わせると属人的なスモールビジネスのオーナー企業も持続可能な循環型ビジネスモデルへと移行できると改めて気づきました。企業は人なり、事業は組織なりの原則通りですね。

今回、自社の経営を改めて俯瞰する機会を得られたことで、TED動画で人気を博し、世界中で一躍有名になったサイモンシネックがゴールデンサークル理論の中で、「Whyから始めよう」と、経営を行うにあたってまず初めに明確にさせるべき重要なこととして提唱されたWhy(なんのために)に対して私の中で改めて明確になったのは、ご縁をいただいた身近なところから誰もが良いと感じられる世界を、人と組織の成長を繰り返しながら持続可能な循環型なモデルへと昇華させること自体が目的なのだということです。
ここで特筆すべき非常に重要なキーワードは、持続性と循環型であり、私たちが経営で行うべきなのは台風を巻き起こして最大瞬間風速を記録することではなく、偏西風のように常に同じ方向を目指して、地球の大気を循環させ、世界をより良い状態に整えることだと感じました。今一度、スタッフ共に本質的な価値提供を持続的できる事業所になれるように、Whyから始めたいと思います。

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誰もが「イイね〜」と言える四方良しの世界の実現を目指してます。


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