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やってみたら面白いに決まってるWS #マイスター高等学院出張授業

今春開校!現在、絶賛新入生募集中の職人になれる新たなWスクール制の通信高校、マイスター高等学院では、子供達にモノづくりの世界に触れて、その楽しさや面白さ、やり甲斐を知ってもらう機会を作る目的で若き匠による無料の出張授業、ワークショップを行っています。
出張授業のメインは中学校ですが、学校に限らずフリースクールや子供や若者が集うイベントへの出展も承っています。今回、早速、明石市のフリースクール「トロッコ」さんから依頼を頂いてマイスター高等学院として初めて出張に行ってきました。

完全アウェー、でも気にしない

フリースクールは文字通り、自由な学校なので出張授業と言っても生徒が机に並んで座っていて講座を始める、といった事はなりません。一応、「若い大工さんが鳥の巣箱を作るワークショップに来てくれるよ」程度の情報伝達はされていた様ですが、何しろ登校するのもしないのも自由、やってきて何をするのも自分で決めていいよ、とのスタンスなので、知らないおっさんとにいちゃんが大工道具と木の端材を持ってやってきても、とっつきにくい感がアリアリで、教室にシートを敷いて準備をしていても何が始まるのかしら?とチラチラ様子を伺う感じで、控えめに見ても誰一人ワークショップを楽しみにしてくれている子供はいないよな、と感じる風情でした。完全、アウェーな雰囲気でしたが、私は20年以上、毎年夏休みの木工教室の鬼コーチをやってきている経験があるので、別段、心配することも臆することもなく、自己紹介から明るく元気にスタートしました。

OJT担当教師は入社3年生の若手大工

今回は「トロッコ」さんのご要望で以前作った小鳥の巣箱が朽ちてしまったので、その代わりに新しく、しっかりした巣箱を作りたいとのことでした。弊社つむぎ建築舎の最年少大工、新卒入社3年目で、マイスター高等学院で学生のOJT指導担当教師でもあるカズキが事前に図面と端材、釘や道具などを用意して準備万端整えて行ったおかげで非常にスムースにワークショップをスタートすることが出来ました。実は子供向けの木工教室というのは、子供達ができる程度の作業を見極めて材料を揃えたり、どのように説明するかをイメージして説明用の加工図面を書いたりと意外と難しいものです。
カズキは入社以来毎年、イベント担当として夏休み木工教室を引っ張ってきており、今回は一切の準備を任せておりましたが、非常に詳細な部分までイメージを作り込んでいました。私はすっかり現場に行く事がないだけに、若い職人の成長を目の当たりにするのはとても嬉しい機会でした。

モノづくりは笑顔が溢れるもの

ワークショップが始まって見ると、どの子供も熱心に板切れに差金を使って墨をつけ、使い慣れない手鋸を引いておりました。スタートから5分もしない内にすっかり夢中になって楽しそうにしている子供もおり、いつもながら木工教室のワークショップは子供には鉄板でウケることを再確認しました。
掃除をして帰宅する時間一杯になりましたが、最後は全員、きっちりと可愛らしい小鳥の巣箱を完成させてすっかりご満悦。楽しかった。と口々に言ってもらえましたし、また来てね!と言ってくれる女の子もいて、カズキもとても嬉しそうに笑っていましたし、私もすっかり悦に入りました。(笑)

鉄板のモノづくりの魅力

実際、木を加工してモノづくりをするのは面白いものです。私など、長年大工として働いてきて、嫌と言うほど木材の加工をしてきましたが、正直、未だに子供むけの巣箱を作るのさえ面白いし、楽しいと感じます。多分、性別も年齢も関係なく、殆どの人が私と同じ様な感情を持たれるのではないかと思っています。近年は若いお母さんや女の人の趣味がDIYや木工の小物作りという方も随分と増えてきている様ですし、機会があって、材料と道具が揃っていれば誰でもやりたくなるのだと思っています。初めのうちは人見知りする子供達がワークショップを始めると一人の例外なく、オッサンの言うことを素直に聞いて、熱心に作業に取り掛かる良い子になるのを長年見続けている私は「人は誰も木工が好き」との確信を持っています。

エリート職人への道

職人の技術をOJT、社会人的基礎力をOff-JTで学びながら高校卒業の資格を取得できるマイスター高等学校では、モノづくりの世界で活躍してみたい!と言ってくれる若者を募集しています。カリキュラムに出席すれば給料がもらえ、学費が賄えて、しかも技術だけではなく、ビジネススクールで学ぶレベルの座学まで3年間教わるので、卒業後就職すると、必ず活躍できる事が約束されています。本人のやる気次第では20歳そこそこでイッパシの職人になる事も可能です。さらに、そこから10年で資格や技能検定の認定を取得して棟梁や職長、現場代理人と言った現場やプロジェクトを取り仕切るスキルを身につけるのもそんなに難しいことではありません。
代表理事を務める私がいうと手前味噌に過ぎますが、職人のエリートになれる道がすぐそこにあります。しかも、就職する事業所は全て未来創造企業の認定を取得した第三者から良い会社として認められた会社です。

若者にチャンスを!建築業界に未来を!

私達はエリート職人になる準備として必要なことは全てマイスター高等学院での3年間で習得出来るシステムを構築してきました。また、職人として就職しても安定的な収入を得られる、安心できる正規雇用の人事制度を整えて、未来への希望が持てるキャリアパスの設計と運用も行っています。学校での成績や学歴など全く関係なく、モノづくりが楽しいと感じる若者に大きなチャンスを提供する機関として全国に広げようとしています。
そして、鳥の巣箱を作るだけでも面白く、夢中になるのに実際に建築の現場でモノづくりをすると楽しいに決まっています。あとはその楽しい体験を知ってもらう機会を増やすだけだと思っています。確かに、職人の仕事は夏は暑いし冬は寒い、ハードな作業の後は筋肉痛になることもあります。しかし、現場を知っているというのはモノづくり業界では最高の強みであり、ある程度までスキルを高めるとその転用はかず限りなく出来ます。そこだけしっかりと伝えることが出来れば、職人不足に喘ぐ建築業界の課題は解決出来ると思っています。若者にチャンスを、建築業界に未来を提供できる様にワークショップを通しての啓蒙活動を今後加速させて参ります。ご興味がある方はお気軽にお声がけください。

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マイスター育成協会の代表理事やってます、繋がってください!


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