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ナメたらあかん、スケジュールとイメージング

子供の頃からの私の人生における1番大きなテーマは「自由」です。たった一度きりの人生、自分自身で何の選択もせずに他人に指図され、おしきせられたままの人生を歩むなんかまっぴらごめんだとずっと思い続けてきました。50歳を過ぎた今もその部分については根本的には子供の頃からたいして変わっていませんが、自由を求めるとその分責任もくっついてくる厄介な側面があり、現在、3つの法人の代表を務め、自由気ままに生きているようで、その実、様々なしがらみに囚われたり、多くの責任を背負ったりしていまだに自由を満喫している実感を持つ事はあまりありません。仕事と人生が同義語になってしまいがちな中小企業の経営者は大変なことも多いですが、それでも、自分で決めたことを行動に移し、事業として20年間継続できた事は、それなりの成果だったりするわけで、やっぱり幸せなことだと思っています。

フューチャーペーシング

若者たちに決して私と同じ人生観や価値観を押し付けるつもりはありませんが、人間の尊厳の代表格とされる自由を求め続けてきた自分の決して悪くなかったと思える経験則もあり、社内のスタッフにも研修事業を行っている一般社団法人職人起業塾の塾生たちにも繰り返し私が伝えているのは、「1回きりの人生、自分の人生は自分でコントロールしよう、そして、それができるように知識や技術、そして人間力を身につけようぜ」と言うことです。人は誰しも自分の人生の経営者だと思うし、自分が思うなりたい自分になれる人生を歩んでもらいたいと心から思うのです。
何のために生きているのか、そして人生の1番いい時期の多くの時間を費やす仕事は何のために行っているのか、その両方の目的を明確にすることで、人生はとても充実したものになると思います。逆に、(若い頃の私がそうだったように)何の目的を持たずに目の前の享楽だけを追い求める人生は虚しく感じるのではないでしょうか。そして、なりたい自分になる。やりたいことをやる。といった目的と目標の達成はフューチャーペーシングの力を使って現実にすることができます。フューチャーペーシングとは乱暴な定義付けではマーケティングの世界では顧客に未来をイメージさせること、NLPではなりたい自分を明確に、詳細にイメージする事を指します。簡単に一言でまとめて未来をイメージする力とここでは定義します。

本当に思えば招くのか?

ナポレオンヒルが成功法則を説いた「思考は現実化する」10年ほど前に一世を風靡した「引き寄せの法則」などは結局、フューチャーペーシングの必要性とその大きな影響力を示唆しています。日本で昔から言い伝えられている「思えば招く」やアレンの「原因と結果の法則」を基本的には同じです。そのイメージを詳細にするためにビジュアル化する手法として宝地図を描くのが流行ったのもその頃で、詳細のイメージをアウトプットすることで潜在意識の中まで浸透させ、夢を叶えたと言う方が 私の周りにも少なからずおられます。しかし、自分の願望を強烈にイメージするだけで何もかも思い通りに手に入るかと言うと決してそうでは無いのは誰もが感じることではないでしょうか。私の持論は思考は現実化するが、それは自分の影響力の範囲のことであり、影響力の輪を広げることに意識を集中させ、それができたときに思考は現実化すると考えてきました。

誰にでも手に入る人生を変容させる力

人生を圧倒的に変容させる影響力とは、例えば人脈や人望、卓越した技術や知識、それを元にした権威や資格、その他にも誰にも負けない情熱やコミニケーションスキル等々、これを手に出来れば自分の人生は大きく変わると誰もが知っているものばかりです。そしてそれらはどれもそれ相応の時間をかけて努力を積み重ねれば誰もが確実に手に入るものばかりです。
あらゆる成果は状態に由来するとの原理原則に照らしても、大工見習いが毎日鑿研ぎを続ければ、一年で職人と遜色ない刃物研ぎの技能を身につけられるのと同じように、状態を整えることに時間を使い、自己研鑽を積み重ねば必ず結果となって現れるし、その意味では思考は現実化するはずです。私自身の人生を振り返ってみても、少年時代、どうしようもない悪がきで、ロクに学校も行かずに、学歴社会から完全にドロップアウト、無一文、徒手空拳で社会に出て起業しましたが、大工として必要な技能を身に付け、建築会社を起こすのに必要な資格や許認可を取得して、人からの信頼を得られるように在り方を学び、事業を持続できるように財務を勉強して今の状態があります。これまでに20年以上の時間を費やしていますが、これらは全て思考が現実化した結果です。

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目的は抱き続けることで近づいていける

私のように、学も金もコネもないポンコツ人間が、何とか経営者として20年間も事業を続けてこられたのは、起業した際に自分も含め、一緒に働いてくれている職人たちの暮らし向きを根本的に良くしたい、それは自分たちだけではなく業界全体を変革したいとの強い目的意識があったからだと思っています。今現在もなお道半ばではありますが、つむぎ建築舎で働く社員大工のメンバーは、指示命令されて働くのではなく良心に従った工事を行い、自分でお客さんと話し、現場で培った経験や技術を生かして提案し、工事のスケジュールを立て、お客さんからの高い満足を得ることで次の仕事をもらってきます。有給休暇も取得できるし、雨が多くても長い休みがあっても安定した所得が約束され、自分で自分の家を建てれる環境になっています。今では自社だけではなく、全国の若者に意識を変えて現場価値を創造しようと研修を行ったり、同業他社の社外顧問を務めたりと、建築業界全体の構造改革に少しずつではありますが取り組んでいます。20年前の起業した当初から考えれば、夢のような状態を整えられていると思うのです。

スケジュールとシミュレーションが全て

思考は、影響の輪を広げる連続した行動によって現実化する。そして、行動は質と量が掛け合わさって構成されます。やりたいこと、やるべきことにいつ、どれだけ時間を割くかにかかっています。忙しく煩雑な毎日を過ごしていると、つい、足元の事ばかりに意識が集中し、目線を上げて目的を仰ぎ見ることがなくなってしまいます。しかし、一度きりのかけがえのない人生は、目の前の雑務を片付けるためにあるのではありません。人生の目的を達成するには、何のために、との問いを持ち続け、自分が何がしたいか、どうありたいかを明確に、強烈にイメージするとともに、それにつながる詳細な行動を必要な時間だけ人生と言う時間の集積の中に割り当て、優先的に実行することこそが必要です。人生を変容させるフューチャーペーシングは自分の未来の姿をイメージするとともに、それに必要なタスクや必要な時間までも詳細にイメージしなければ意味がありません。それはタイムマネジメントとセットであり、仕事でもプライベートでも詳細なスケジュールを組み立ててシミュレーションすることができる様になれば、想いを叶える力が身に付きます。スケジュール、シミュレーションの大事さは昔から数多くの人達が繰り返し言われ続けて来ただけに、すっかり手垢がついてしまっている様に感じるかも知れませんが、今一度、基本に立ち返り小さな計画からでも詳細で緻密な計画、スケジュール、シミュレーションをしてみることを強くお勧めします。

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目的を達するための研修やってます。



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