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今こそみんなで一緒に考えたいお金の話。@日本でインフレが始まっているし。

私が代表を務める株式会社四方継で昨年1月に行ったリブランディング、事業再構築のフラッグシップモデルとして立ち上げた新規事業は建築事業ではなく、地域で頑張っておられる信頼できる人やサービスと、私たちとご縁を頂いた人を繋げて地域に安心と信頼の場を広げ、地域経済を活性化する地域コミュニティーサービスのつない堂です。オンラインとオフラインをシームレスに繋げながら、地域のお得情報や専門家の紹介などを精力的に行っており、会員向けにコラボイベントを毎月のように開催しています。10月につない堂を立ち上げた理由の1つでもある、目まぐるしく変化する今の時代におけるお金(経済)のイベントをすることになり、その要旨を説明がてら書いてみたいと思います。

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目的の次に重要な資金計画

私は新築や中古住宅を購入してのリノベーション等の相談を受ける際にまずどんな暮らしをそこで実現したいかの目的を家族でよく話し合って明確にすることを1番初めに強くお勧めしています。その次に、非常に重要なこととしてリアルな家計を鑑みたライフプランを立て、住宅にかける費用を自分たちで決めることをお勧めしており、住宅ローンの選定等を含めた資金計画のお手伝いを熱心に行っています。その際に、注意するべきは目先の安い金利にとらわれて金利上昇リスクのある変動金利での借り入れに飛びつく事なくよく検証する事です。現在の住宅ローン事情は一昔前では考えられなかった低金利で推移しており、これ以上金利が下がる事はあり得なくて、上昇するしかないことと、もし銀行が融資審査の際に運用している基準金利(3.5%)まで上がった時に問題なく返済を続けることができるかをよく確認してから住宅ローンの申し込みをするべきだとお伝えしています。

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怖すぎる金利の話

日本では銀行法の規制緩和で優遇金利が適用されるようになってから、長らく無金利と言って過言でない程の低金利が続いていますが、今後30年以上の長期にわたりこの金利が続くとは誰も断言できませんし、分かりません。ちなみに、4千万円の住宅ローンを35年で借り入れした場合、現在の0.5%の金利だと金利の額は360万円程度ですが、3.5%で計算すると約3千万円の金利を払うことになります、その差額はなんと2640万円で、もう一つ建物を建てる費用と変わらないくらい多額の支払いを背負うことになります。住宅購入はギャンブルでは無いのですから、支払い能力をオーバーするような可能性がある借り入れは決して行うべきではありませんし、そのリスクを知ってから銀行に融資を申し込むべきです。ちなみに、金利上昇局面では常に変動金利よりも固定金利の方が上昇率が高くなるので、いちど変動金利で組んだローンを固定金利型に乗り換えるには数千万円の損切りの決断が必要になります。そう考えると、金利が上がりだしてから固定金利に乗り換えるのは実際不可能だと言っても過言ではありません。たった3%金利が上昇するだけで人生がめちゃくちゃになってしまう可能性があるのです。

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金融資本主義社会の常識

しかし、人生最大の買い物とも言われる住宅購入の際に、住宅のデザインや間取りの勉強を熱心に行う方は多いですが、金利や金融の仕組みについて積極的に学ばれる方は非常に少ないのが現実で、銀行に言われるがまま変動金利で全額ローンを組む人が大半を占めるのが現状です。そういう方を見るたびに人ごとながら心配になってやきもきしてしまいます。
変動金利を選択した後にその理由を聞いた際によく耳にするのは、国が大きな借金を抱えている以上、金利が上昇すると国が破綻するので金利は上がるわけがないと言う理論です。しかし、冷静に考えてみれば国は国債発行を通して中央銀行で紙幣を刷ることができます。莫大な返済を迫られたらまた紙幣を刷って新たな借金を繰り返せば表面上は問題なく借金返済することが可能です。ただ、私たちは自分でお金を発行するわけには行きません、予定していなかった数千万円の借金を返済しようと思うと身を粉にして働かねば返済することはできません。そして、金が金を生む金融資本主義社会の現代において、お金は中央銀行だけが発行しているのではありません。残念ながら学校では教わらないお金に対する常識や基礎知識を身につけておく必要があると思うのです。

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全ての人に関わる問題

変動金利で多額の負債を抱える者にとって恐怖の対象である金利上昇リスクは日本経済のインフレ率と深い関係があります。これは住宅ローンの返済だけではなく、老後資金としてせっせと貯蓄している預金にも大きな影響を及ぼし、本格的なインフレが起こるとコツコツと貯めてきた預金はただの紙屑になってしまいます。またインフレが起こると給与よりも物価の上昇が早く進むがちなのはこれまで何度も起こったことで、普段の暮らしにおいてのお金の稼ぎ方、使い方にも深く関係してきます。金利と金融の話は誰にでも関係があることなのです。
そして、コロナによるパンデミックで世界はこれまで経験したことのない大きな変化を余儀なくされており、IT、非対面、インターネットを介したビジネスには大きな収益が集まり、昔ながらの商店や飲食業、ホテルや旅館などの宿泊業等の事業者は事業を存続することさえ危ぶまれてしまう状況になっています。これまで経験のない未曾有の事態が起こっている、これからはこれまでの延長線上にないと考えれば、これまで安定的に推移してきた金利も、デフレ経済と言われた日本のインフレ率もどうなることか全く予想がつかないのが実際です。

既にインフレは始まっている

VUCAと称される不安定、不透明、複雑、曖昧なこれからの時代のお金がどうなっていくのか、と考えたとき、2つの視点が頭に浮かびます。1つは、これからの新しい世界でのお金の稼ぎ方と使い方の経済の回し方、もう1つはリスクを回避するためのお金の運用です。
インフレというのは、端的に表すとあるものを買うときに貨幣の価値が下がって多額の費用が必要になることを指します。日本のインフレ率は日銀が2%を目標値に掲げておりますが、コロナによる経済への打撃で消費意欲が減少し、現在マイナスになっていると三菱総研の調査で発表されています。

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しかし、米国と中国の需要の高まりにより木材価格が高騰したことに起因したウッドショックは国内の木材価格を大きく押し上げました。安価だった外国産木材は現在160%UPの高値で取引されているところもあります。また、日本でもコロナによる巣篭もり需要の影響か、住宅(特に新築)需要が高まり、私たちの住む神戸や明石でも大幅な地価の高騰が続いています。これは三菱総研の資料にもありますが、企業物価ではインフレが始まっていることを指しており、消費者物価指数も今後(住宅業界では既に始まっている)高まることを指しています。あまり実感はないかもしれませんが、金利上昇の引き金となるインフレはもう既に始まっていると思った方がいい状況です。

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インフレの微しとその対処と予防

木材や不動産などの価格高騰は日本銀行が発行する日本円の価値が下がっていることになります。わかりやすい指標として世界で同じ物が買えるマクドナルドのビックマックの値段で比較してみると、アメリカでビックマックを買うには621円必要で、日本では360円で購入できます。アメリカのインフレ率が高まっている証ではありますが、日本人が国内で稼いでアメリカで物を買う、もしくはアメリカ産の物を買おうとすると、倍ちかい費用を払う訳で、とても太刀打ちできません。これがウッドショックの正体です。世界の経済がグレーバル化してカップリングしてしまった今、国内の物価は海外からの輸入品の価格に左右されるのは当然で、木材だけでなくありとあらゆる輸入品が高騰すると日本もインフレ圧力が高まってしまうのは自明の理です。この難しい問題に対する対処として、私が取り組んでいるのは、地域限定での経済を回すこと、地元の山の生産者と信頼関係を築き、直接木材を仕入れるようにすれば、アメリカで多額の給付金がばら撒かれてインフレになっているとか、中国で住宅需要が高まって木材費が高騰しているとか、為替の変動などに関係なく、安定した適正な価格で購入することができます。これな木材に限ったことではなく、食品や衣料など、人の暮らしに必要な衣食住全てに当てはまります。将来に備える貯蓄に関しても、日本円(アメリカドルも基本は同じ)のような政府がいくらでも刷る事ができる紙屑になる可能性のある不安定なものではなく、比較的価値が変動しない金や銀などに変えておくことで、インフレリスクから回避することができます。

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「やさしいお金のは・な・し」のイベントします。

10月16日に私が講師を務めることになった、つない堂のつむぎ暮らしイベント「やさしいお金の話」では金融資本主義のあまり知られていない常識から現在の経済動向、今後留意すべきリスク、そして、どのような予防を行えば安心した暮らしを続けていけるかをわかりやすく説明して、参加者の皆さんと一緒に考えて未来に向けての具体的なアクションまで踏み込みたいと思っています。月額1000円の会員メンバーの方はもちろん無料、一般の方の参加費は1000円となっています。場所は株式会社四方継本社3階のTUGIスタジオ、地域で経済を回し、活性化したいとの意図もあり、残念ながら今回はオンラインでの公開はございません。ご興味がある方はお気軽に以下のイベントページ、もしくはつない堂公式LINEからお申し込み、お問い合わせ下さい。コロナ対策の観点から定員10名に限定していますので、早めのお申し込みをお勧めします。
面倒でややこしい、複雑怪奇で不安がいっぱいのこれからの世界を少しでも明るい見通しを持って向き合えるようになっていただければと思います。
世の中に芽生えている微しを敏感に感じ取って、明るい未来に備えましょう!お申し込みはこちらからどうぞ、↓

[つむぎぐらし vol.23] やさしいお金のは・な・し

つない堂とお友達になってください!

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ひと、まち、暮らし、文化を継いで四方よしの世界を実現する

人を繋ぎ、ご縁を紡ぎ、いい街を継ぐ

以前にこんな記事も書いてます、ご参考までに!


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