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食育と音楽:ワイン編

今回は「ワイン」の話にしようと思うが、その前に…そもそもお酒は食育に含まれるのだろうか?
お酒は「子供の食育」には含まれない。
日本では子供の飲酒は禁止されている。
したがって、子供の食育にお酒はない。
では、大人の場合はどうか。

★チャットGPTの意見はこうだった。
「お酒は風土や文化を理解する窓口です。過剰摂取の健康リスクは認識しながらも、それぞれの国・地域の歴史や文化を学ぶ一環として、お酒を大人の食育に含めるべきだと思います」

★農水省の食育ウェブサイトの中に、「お酒を上手に楽しもう」というページがある。

食育のサイトの中にそんなページがあることからして、農水省も「お酒は食育に含まれる」と考えているに違いなかろう。

チャットGPT、農水省、筆者の3人の意見が一致したので、ここでは「お酒は食育に含まれる」を結論としたい。
というわけで、あらためて、今回は「ワイン」の話題を…その中でも「ワインと音楽について」。

ワインは歴史を通じて異なる文化、異なる場面で楽しまれてきた。
音楽も古来から人の感情や心情を映し出し、さまざまな場面や文化で愛されてきた。

さて、一見、関係のなさそうな「ワイン」と「音楽」。
しかし、最近は両者の関係をまじめに研究する動きがみられる。
ワインと音楽は相互に影響を及ぼすようだ。

まず、「音楽を聴きながらワインを飲むと、味わいが変わる」という話。

イギリスのオックスフォード大学が、ちょっと面白い研究をしている。
「適切な音楽を聴きながらワインを飲むと、満足感が15パーセントアップする」
という実験があったようだ。
ここでいう「適切な音楽」とは、
甘いワインにはゆったりとしたピアノのメロディが合う
酸味のある赤ワインには、テンポの速いシンコペーションの音楽が合う
という話らしい。

また、南アフリカには「カベルネ・ソーヴィニヨン専門音楽」を作曲した研究チームがある。
曲名は「Tasting Notes」。
カベルネ・ソーヴィニヨンを美味しく飲むためだけに作られた曲だ。

余談だが、そんな曲ができるんだったら、
「八海山を美味しく飲む曲」
「関サバを美味しく食べる曲」
「加賀レンコンを美味しく食べる曲」
などが同じ原理でできるかもしれない。

次に、「ワインの製造過程で音楽を流せば、ワインじたいの風味が変化する(かも)」という話。

実際のところ、

  • 音楽を聴かせて野菜を育てる

  • 音楽を聴かせて日本酒を作る

  • 音楽を聴かせて味噌を作る

といった話は以前からよくある。
ワインだって例外ではない。

音(音楽)はつまるところ空気の振動であるわけだが、その空気の振動が、ワインの熟成や味わいに影響を与える可能性が指摘されている。
メカニズムとしては、振動がワイン中の水分子に影響を及ぼしたり、発酵微生物が振動に反応して活動を変化させる可能性が考えられている。

このテの「音楽を聴かせて美味しくする」的な話に対しては、マユツバだと考える人も少なくない。
ただ、いちがいに否定すべきものでもないようだ。
世界各国の学術機関でワインと音楽の関係に焦点を当てた研究や実験が大真面目に行われているし、日本国内でも、たとえば京都大学で研究が行われている。

以上、今回は

  • 音楽を聴きながらワインを飲むと味わいが変わるという話

  • 音楽を聴かせたワインに風味の変化が みられるという話

を紹介した。




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