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人類はついにミツバチを手なずけたのか?

ハチミツ好きな人は多い。
ミツバチを可愛いと思う人も多いでしょう。
「昆虫はキモいけどミツバチは許せる」的な人も少なくないようです。
ミツバチを主役にしたアニメがあるくらいですしね。

今回は、ある養蜂関係者が900万円ほどの資金を集めようとしたところ、勢い余って最終的に12億円が集まってしまった、という話です。

養蜂とはある意味、
「ミツバチがせっせと貯めた資産を人間がいただくシステム」
ですね。

しかしハチだってむざむざ、譲りたくはありません。
巣に近づく人間は、わが町にやってくるシン・ゴジラみたいなものです。
迷惑でしかない。
なので、やってきた人間をはげしく迎撃しようとします。

人間側はハチミツをいただくのに防護服を着なくてはなりません(着ないツワモノもいるみたいですが)。
ハチが必死で嫌がるのを尻目に、無理やりいただいていくわけですから、人間側の「収奪感」「強奪感」も半端ではありません。
良い子はみんな、ギルティな気持ちになります。

そこである養蜂関係者が、
「防護服なんか着なくても、平和にハチミツをいただけるアイデア」
を考案しました。

このアイデアを商業化するためにクラウドファンディングで7万ドル(900万円くらい)の資金を集めようとしたところ、7万ドルは8分で集まってしまい、その後の3週間で、とうとう1千万ドル(12億円強)が集まってしまったという、大事件がありました。

そのアイデアというのは、
「特殊な巣箱の中でミツバチを飼う」
というもの。

この巣箱の中にミツバチが巣をつくると、勝手にハチミツが外に流れ出てくる仕組みになっています。
蛇口をひねるとハチミツが出てくる。

これで迎撃がなくなります。
12億円集まったのも、うなずけるかと。

しかしアレですね、ミツバチからすれば
「気づかないうちにハチミツをこっそり&ごっそり持っていかれる」
ことになるわけですよね。
気づいていないし、本人たちが幸せなら、まあいいのかな。

「資本主義システムにしっかり組み込まれ、 なんだかんだと『天引』されている、なのにあまりピンときていない、どこかの国のサラリーマンを皮肉った発明なんじゃないか?」
と邪推してしまうのは、筆者だけでしょうか。

「どっちかを選べ」と言われたら…
巣箱は小さくてもいいから、ハチ側よりは蛇口をひねる側のほうがいいですかね。

ま、こんなことにまで人生の教訓みたいなのを見出さなくても、べつにいっか。

ところでハチミツは、もともとは花の蜜。
つまり、植物由来です。

にもかかわらず、ビーガンの人たちは、ハチミツを避けているようです。
理由は以下2つ。

  • ハチミツにはハチの唾液などが含まれているため、動物性が含まれる

  • ハチミツは蜂が働くことで作られているから、これを搾取したくない

したがって、ハチミツはプラントベース食には該当しないようです。




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