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プロティアン・キャリア

この数年、キャリアの専門家に限らず産業界でも耳にすることが増えた「プロティアン・キャリア」とは、1976年 当時アメリカの社会経済環境が変革を遂げようとするなかで、米ボストン大学経営大学院のダグラス・ホール教授が、働くことを通じて形成されるキャリアに変化適応力の重要性を取入れ、「変幻自在」という切り口で提唱したキャリア論です。

そもそも、「プロティアン(Protean)」はギリシア神話における、意のままに姿を変えられる神|プロテウスを語源としていて、「変幻自在な」と訳されます。

いま、日本でプロティアン・キャリアが注目を集める背景には、まず雇用環境の変革があります。長らく日本企業の成長を支えてきた、日本的雇用慣行と表現されるワークモデルは、「経済のグローバル化」に向かう日本企業の成長には重しとなり、「終身雇用を続けることはできない」という発言が大企業からなされ、もはや終焉を迎えたことがあげられます。

続いて、「人生100年時代」の到来で、私達の働く期間が、企業寿命より長くなりワークキャリアを企業任せで、勇退することが叶わなくなったことがあります。

さらに、新型コロナウイルスのパンデミックにより、これまで当たり前としてきた常識が一瞬で破壊されたことです。

これらを基に、働く個人が、企業任せで組織内の単一方向にキャリアを形成してきたこれまでの考え方を、長期的視点に立って自己成長や気付きといった心理的成功に重きをおいたキャリア形成を考えることへシフトしたことがあげられます。

一方、企業側が「プロティアン・キャリア」を企業内に取入れることで、働くことを主体的に捉えて目の前の仕事を主体的に考える自律型社員の育成に繋ぐことができるようになります。

今後、社会環境の変化に応じて、働き方を柔軟に変えるために変化適応力を高め「プロティアン・キャリア」を実践してゆくことが一層欠かせなくなっているのです。

✓関連動画

①タナケン先生との来談:「なぜ今プロティアン?」https://youtu.be/GnU5rz2eCZw

②タナケン先生との対談:変化適応能力|アダプタビリティの高め方https://youtu.be/pziMocdDopU

✓プロティアン研究会HP|1日66円で繋ぐ変化へのチケット|会員募集中https://sig-protean.org/

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