卵が「備蓄食材」に最適な理由

※この記事は、Cookpadブログに、2016/10/24に投稿した記事を、noteに再掲載したものです。記事中の記載内容について、現在と異なる点については以上の背景によるものですのでご理解とご了承頂ければと思います。

食べながら備える「ローリングストック」に、ぜひ「卵」を加えてください!

災害時の備えは、「ローリングストック」で食べながら備えるのが有効です。これは、日常的に良く使う食料品を普段の食事で消費しつつ、減った分を買い足すことで、常に一定量のフレッシュな食材を備蓄しておく方法です。

「ローリングストック」に適した食材とはどのようなものでしょうか。震災直後に停電し、1週間以上も復旧しないことを想定した場合、冷蔵庫・冷凍庫を必要とする食材は「ローリングストック」に向きません。「常温保存」ができ「賞味期限」もある程度あるものが適切です。具体的には、乾パン、レトルト粥、パックご飯、レトルトカレー・レトルトシチュー・レトルトパスタソース類、缶詰、カップ麺、アルファ米、米、パスタ、乾麺、袋麺、フリーズドライなどがあげられます。そのため、「冷蔵保存」が必要で「賞味期限」が短いと思われている「卵」は、「ローリングストック」の対象から外されていました。

なぜ「卵」は、そのように思われているのでしょうか?

日本では、古くから「卵」を生食(卵かけご飯)するという独自の食文化があったため、「卵」は新鮮かつ安全である必要がありました。そのため、平成11年食品衛生法施行規則の改定によって賞味期限表示が義務化されます。その際、「賞味期限」は“安心して『生食』できる期限”として決められ、「採卵日から2~3週間」と表示されることになりました。

ただこの「賞味期限」はあくまで「卵」を生食する場合を想定したもの。加熱調理(70℃で1分以上、他の食材と混ざる場合は75℃で1分以上)をすれば、多少「賞味期限」を過ぎたとしても問題なく美味しく食べられます。

また「卵」は「冷蔵保存」が必要と思われていますが、風通しの良い涼しい場所であれば冬(10℃前後)で約2ヶ月、夏(28℃前後)でも約2週間、「常温保存」が可能とされています(有精卵の場合、夏場は20℃を超えない涼しいところを選んでください)。

「卵の魅力」

①日本人は「卵」が大好きな国民(世界でも生で「卵」を食べるのは稀!)~毎日のように「卵」を食べている日本人。国民一人当たりの年間消費量は329個で世界第3位です。

②安全・安心~ほぼ100%日本国内産で、抗生物質・抗菌製剤不使用。日本中どこでも新鮮な状態で手に入ります。

③栄養満点で消化も良い~タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなど、私たちが必要とする栄養素が多く含まれます。

④食べ方いろいろ~焼いても、炒めても、茹でても、蒸しても美味しい万能食材(バラエティに富んだ料理に活用できる最も身近な食材)です。

⑤一般的には、極めて安価で安定供給されている→しかも価格も安定している。

そんな訳で、「卵」をメイン食材にした非常食レシピをつくりました。これから随時アップして参ります。


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