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非常食調理の体験型ワークショップ 江戸川区「なぎさニュータウン」

※この記事は、Cookpadブログに、2019/3/10に投稿した記事を、noteに再掲載したものです。記事中の記載内容について、現在と異なる点については以上の背景によるものですのでご理解とご了承頂ければと思います。


 2018年12月9日,震災時を想定した「ローリング・ストックの活用術」と題した体験型ワークショップを江戸川区葛西の「なぎさニュータウン」(1324世帯、3300人)で実施しました。「なぎさニュータウン」は,自主防災組織「なぎさ防災会」を中心に防災活動に取り組んでおり,平成12年度には第5回防災まちづくり大賞総務大臣賞を受賞しています。ワークショップは,「団地の自治会」「なぎさ防災会」と共催で開催され,住民ら約100人が参加しました。

 なぎさ防災会には女性リーダーら約20人がいらっしゃます。セミナーの中心となり,私たちと一緒に段取りや実習レシピの打ち合わせを重ねてきました。当日は,家からお鍋やカセットコンロを会場の団地集会室に持ち寄り,3人一組になってポリ袋料理を実習しました。メニューは,主食「ごはん」,主菜「焼き鳥缶の卵とじ」,副菜「人参とカラムーチョのサラダ」,おやつ「甘酒蒸しパン」です。災害時に心がけることやローリング・ストックに関する講演の後,電気・ガス・水道が止まっても,家であたたかい料理を食べるためのノウハウを実習しました。

 なぎさニュータウンでは,災害を想定した話し合いで「建物の耐震強度に問題がない,高齢者も含めて全員の避難が難しい,避難所にも入りきれない」という課題を検討した結果,避難を前提とせず,「籠城」と「迅速な安全確認体制の確立」を選択しました。そして,年4回の防災訓練を実践し,住民の防災意識のハードルを下げることに尽力しています。今回のセミナーでは「家に残る」選択をした場合に,どうしたら支援が来るまでの7日間をより安心に過ごすことができるかをみんなで考えました。

 日頃の防災訓練の成果から,チームワーク良くテキパキと準備が進み,100人の皆さんが一堂に介してレシピを実習するという,本番さながらの実践を無事に成し遂げることができました。

 なぎさ防災会のみなさま,ありがとうございました!


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