2024年6月13日のメールマガジンの記事です。 ただいまフランソア喫茶室にきています。 こちらは京都・四条にある、古くからある喫茶店です。 昭和9年創業だとか。 藤田嗣治や桑原武夫も通ったという、有形文化財にも登録されている建物は豪華客船をイメージしたそうで、雰囲気がとても素敵です。 よく雑誌にも載っているので観光客のひとも多いですが、馴染みのかたが四条に買い物にでた帰りに休憩がてら、ご近所さんらしいかたが文庫本を片手に、という姿もまま見られて、長いあいだ愛
こちらは2024年7月11日の当店メールマガジンの記事です。 吉田知子『日常的美青年』(作品社)を読んでいます。 芥川賞受賞「無明長夜」などで知られる作家、吉田知子。 その作品をぜんぶ追いかけている、というほどではないのですが、十代のころ「無明長夜」を読んで以来たまに読みたくなる作家です。 なんとなく不穏で、でもじめじめはしていなくて、どこか都会的というか、つけつけとしていて読みやすい。 幻想的なところもありつつ現実的。 この短編集には表題作ほか、「日常的二号
はじめに 古本屋になりたいな、とおもったのはいったいいつのころだったでしょう。 と、はじめにそんな問いをたてておいてなんだけれども、じつのところまったくおぼえておりません。 自分でもよくわからないうちに、気がついたらずっとそんなことを言っていました。 言いだしたのはたぶん十年以上まえのことで、雑談まじりに、ちょっと本気に、なんだかわかってくれそうだなあとおもうひとにはそんな話をしていたから、ひとによってはあんたいったいいつなるねんな、とおもわれる向きもあったかもしれませ
2023年はインスタを更新するぞーと気合をいれてはや8ヶ月。 前回インスタを書いたのははてさていつだったでしょうかというていたらくですがみなさまいかがお過ごしでしょうか。 ただいまものもらいの手術後があんまりよくなく安静にしようね月間、SNSをがんばりたいところです。 スマホやパソコンの画面を見るのは大丈夫なんです。 問題は、埃。 という古本稼業らしからぬ。 あとすこしで落ちつきそうなのでここが踏ん張りどころです。 今回は、7月末に湯田温泉・津和野の