0220 歴史に思いをはせて、結局食べ物の話


19日・20日は、前々から楽しみにしていた友達との箱根旅行。
こちらに引っ越してきて箱根が近場になったことが、なんだかまだ慣れなくてすぐ着くことに感動してしまう。

のんびりまったり温泉旅行の予定だったけど、どこに行こうか調べているうちに箱根旧街道ハイキングに惹かれた。東海道五十三次や参勤交代の大名行列が通った道を歩くことにわくわくして、箱根湯本から芦ノ湖の近くの関所跡までを歩いてみることに。

終盤にある「甘酒茶屋」は江戸時代からある休憩どころで、まずはそこを目指して安易に箱根湯本駅をスタート。

実際、10キロ近い山道はかなりハードでした。
分かれ道で自然と逆方向の下り坂のほうを進んでいて慌てて引き返したり(その名も「女転し坂」という坂でした、まんまと転がされてしまった)、あきらめて横を走るバスに乗るという誘惑に襲われたり、ゼイゼイ言いながらようやくたどり着いた甘酒茶屋の甘酒は、それはもう感動するほどおいしかった。ぶっちぎり人生NO.1の甘酒でした。

ここまで歩いてきたからこそ、この染みわたる甘酒に出会えたのかと思うと、がんばってよかったなあ…とすべての苦労が報われる気持ち。
江戸時代から旅人たちもきっと同じ気持ちでここで甘酒を飲んでいたんだろうなと思うと、自分も長い歴史や物語の一部になったみたいな気分になった。

畳というより足つぼマットみたいな石畳を歩きながら、難所と言われ避けられてきた箱根山の道が拓かれたときの、人々の壮大な夢と半端じゃない苦労を想像した。先人に感謝しながら、ひたすらおなかをすかせていた山道でした。

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