求心力のある日
今日は不思議日だった。
朝の予定では、一日中家から出ないでおわる休日。下手したら寝間着のまま、いっちゃうかな、って完全にグダグダモード。
ところが、レコード置いてるカフェで週末だけコーヒーだしてるおじさんが電話をかけてきた。夕方になろうかと言う四時。
「あの子が来てるよ。暇じゃないの?これないの?」
あの子、は、縄文漫画を描く女の子で、ツイッターでフォローしているが、どうやらこの街に住み、あのカフェにちょいちょい出入りしているらしい、あの子、なのだ。
スクーターに飛び乗った。その子の漫画、縄文時代の生活がとっても不思議で、でも、漂うムードがもう、そうそう!って感じなのだ。作者様に直にお会いできるなんて!
カフェに着いて、連絡くれたおじさまに挨拶もそこそこに、その女の子に食らいつく。しばし縄文談義。漫画制作談義。同人誌即売会談義。
あああ。お会いできて嬉しかったです。ありがとうございました。
と、席を立ち上がった途端、この街の女流作家先生が入ってきた。
先生、けっこうご高齢。シルバーヘアに紫のTシャツ。品がいい。
帰るわけにはいかない。
文章を書くときに疑問に思っていたことを聞いてみる。
「あなたがご機嫌取るべきなのは偉い先生じゃなくて、読者よ。そして、読書はスマートな文章なんか望んでいないの。」
うむ!!お尻がムズムズした。帰って、それを作品に反映させたい!作業がしたい!
ありがとうございましたあ!と、カフェを出て、スクーターをふかしながら、すごい一日だな。と思った。
今までの人生、作品を作っている人に会ったことなくて、全てが孤独な感じだった。
いまは、こんなに作るということを話し合える人が周りにいる。なにかに応援されてるのかな。風が吹いてきているのかな。
こっからが始まりだ!今日のミラクルに感謝。
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