ここは、私、西田が、アートとその周辺にある現代社会の状況などについて、日々考えている事柄を書き留めるために開設した散文置き場です。

私は、大学で美術史を学んだ後、直島を中心とした瀬戸内海の島々で活動を展開している「ベネッセアートサイト直島」において、アートプロジェクトや展覧会などの企画運営などに携わってきました。現在は直島を離れましたが、抱いている問題意識に変わりはなく、社会における「アート」の役割とは何かということ、「現代の社会はアートに何をさせようとしているのか?」ということです。

直島では、自らの活動をしばしば「現代アートを通じた地域振興」と表現していました。
そして実際に、現在の直島は「現代アートの島」として国内外から多くの人々が訪れる場所となっています。更には、全国各地で、地域振興を「現代アート」を用いて行おうとする、数々の芸術祭やアートプロジェクトが行われています。
直島でプロジェクトの現場に立ち会う中で、ある土地の文脈とアートが結びつくことが、何か大きな力を生み出すということを強く実感しながらも、同時に、その周辺にある様々な難しさについても、考えざるを得ませんでした。それは、「アート」が望むものと、「地域振興」が望むものの違いであったり、「観光」という要素との絡み方であったり、現在行われている芸術祭的なものの精度や仕組みの問題であったりしますが、この辺りはおいおい記事の中で整理していきたいと思います。

更新していく内容としては、美術に関する雑多な話題のほか、訪れた展覧会や読んだ書籍の感想などを更新していく予定です。

なお、私が携わった企画についての記事は、現在もベネッセアートサイト直島のウェブサイトで読むことができます。ご一読いただけましたら幸いです。

『NAOSHIMA NOTE』2017年5月号(Japanese/ English)
http://benesse-artsite.jp/uploads/about/note/naoshima_note_2017_5.pdf
アーティストin 六区 2016 vol.1 飯山由貴「生きている百物語」(Japanese/English)
http://benesse-artsite.jp/story/20160819-647.html
アーティストin 六区 2016 vol.2 丹羽良徳「歴代町長に現町長を表敬訪問してもらう」
(Japanese Only)
http://benesse-artsite.jp/story/20170529-837.html


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