恋愛エッセイ「永遠の愛2」

「永遠の愛1」で書いた、今の好きな人の話。
彼との永遠の愛に近づけているかというと微妙。
占うと、彼の中では色々進展しているっぽいけど、表面上は特に進展の気配なし。
楽しく彼のレッスンを受けて、でもそれはあくまで先生と生徒の関係でしかなく、みたいな感じ。

で、彼についてなんだけど。
前回の「女をあてがえ」で書いた一流の男に彼が当てはまるのは当然として。
なら、他の一流の男と彼はどう違うのかってのを書ければなと。

彼の特徴は、高いコミュニケーション能力かなと。
スキルとしても高いけど、それよりも重要なのが、コミュニケーションをとろうとする気概があるってところ。
一流の男は、自分から主体的に女に惚れ、惚れた女を自分に振り向かせようとするって書いたけど。
これの何が問題かというと、基本は亭主関白なんですよね。
自分1人で何もかもやって、自分1人で責任を背負う。
女はついていくだけ。

なんだけど、彼は女とのコミュニケーションに対し積極的なところがあり(推測だけどね?)、女の意見にも耳を傾ける。
だけど、責任は彼1人でとる、みたいなね。
女にとって都合の良い男みたいな。
彼は責任はどうしても1人でとろうとしたがるので、亭主関白ではあるんだけど、一般的な亭主関白とは大分違うかなと。

私が過去に好きになった一流の男の方々は、良く言えば不言実行、悪く言えば説明責任放棄ですからね。
言葉にさえしなければ、いつでもバックレられると思ってる節があったし。
言葉を極力控えることで、いつでも逃げられる道を作っていた。
私が納得いってるかとかはお構いなしにね。

そういう男性の方々のどこが一流の男なのかって問われると言葉に窮するけど。
一流の男は、極力責任を回避しようとするのよね。
なぜ回避するかというと、背負える責任には限度があるから、少しでも身軽でいたいと考えるわけ。
背負う責任は取捨選択する。
一般的な男は、責任に無自覚なので、ほいほい責任作って、まともに背負いもしないってのが大半。
一流の男は説明責任を戦略的に放棄するのだけど、一般的な男は、説明が足りてない自覚すらない。
自覚がないのは悪。

自覚がないことのどこが悪なのかというと説明が難しいけど。
自らも罪を犯していたり、悪に加担していることの自覚がないからかな?
自分のことを善良だと思ってる。
例えば、環境破壊はダメだと切々と説きながら、自分もクーラーガンガンつけて環境破壊してることに自覚がないとかね。
そこまで極端な恥知らずは稀だけど、大なり小なり罪を犯していたり、悪に加担していることに無自覚な人は多い。
それに、全人類、1人残らず悪だというのが私の発想の根本なので、自分のことを善良だと思ってる人とは、根本的な部分で認識が一致せず、やってくのは難しいというのもある。

自分の罪や悪に自覚・無自覚は程度問題ではあるのだけど、私の中では線引きができてる。
自覚的な人は主体的な仕事ができるし。
無自覚な人は自分の仕事を客観的に見れず、ただ言われた通りに仕事をこなすだけでいっちょ前のつもりでいたりする。

全人類悪だから開き直れって言ってるわけでないので念のため。
少しでも罪や悪を減らしたり、自分の中の悪を追い出したりするたゆまぬ努力は必要。
そういう努力ができる人が、今の好きな人かなと。
犯している罪や加担している悪、自分の中の悪に自覚的かつ、罪や悪への加担を減らそうとしたり、人から見えない自分の中の悪も追い出そうと、努力できる。
ここまでできる人は、正直今の好きな人以外で見たことないなと。
その他の一流の男含めて、ほとんどの人は、人から見える部分でしか、努力しませんからね。

私自身がそういう人から見えない努力をするタイプで、むしろ不器用すぎて人から見えない部分にばかり心を砕きすぎてしまうタイプなので、彼には共感できるし、共に切磋琢磨したいと思うし、多少の亭主関白も許せるし、私を真に評価できるのも、彼だけと思ってる。
私が今魅力的なのだとすれば、そういう見えない努力が、41年かけてようやっと目に見えるようになったからなだけなのよね。
男は数多いるけど、そういうことも理解して私を見れるのは、世界でただ1人、彼だけ。

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