恋愛エッセイ「永遠の愛4」

今回は、今の好きな人と私の関係性に着目していこうと思う。
物質レベルでいうなら、彼は知識・技術タイプが基本、私は感性タイプだと思う。
あくまでタイプの話なんで、彼の感性が弱いかというと、たぶんそんなことは全然ないと思う。
高いレベルで知識・技術と感性を両方持ってる人ではないかなと。

物質レベルというのは、何かを作っていく際の役割分担の話ですな。
例えば、部屋のインテリアを決めるとしたら、私がこういうのがいいとイメージを語り、彼が知識を収拾して具体的にどういう家具を買い配置するかを決める、など。
これもあくまで例であり、実際には、私は部屋のインテリアなんてどうでもいい派なので、彼に一任する可能性が高いが。

これだけだと、彼にとっての私も、私にとっての彼も代替きくやんて話なのでさらにいうと。
知識・技術タイプ、感性タイプと一口にいっても、レベル感はピンキリと思うんですよね。
地球上でありうる知識、技術、感性のMAXレベルの解像度・多様度を最低限解釈・理解できる人というのはそうそういない。
MAXレベルを解釈・理解するには、生まれ持った才能、専門分野での鍛錬だけでは足りないんですよね。
どうしても人生経験が必要になってくる。
具体的にどういう意味かというと、例えば小説を読むとして、本ばっかり読んできた人と、読書量はそこまで多くないが様々な人生経験を経ている人では、理解度が違うと思ってます。
どっちがどうかは文脈でご理解くださいませ。
生まれ持った才能や、専門分野での鍛錬だけでは、高い解像度と多様度の結晶である、リアリティは生み出せない。
私がどうかはさて置いて、彼は生まれ持った才能や鍛錬に加え、人生経験まで豊かな、稀有な存在の1人ではないかなと私は思ってます。
彼と出会ってからかは忘れましたが、私レベルの才能でも身につけられる、あるいは想像のつく知識・技術タイプにはそもそも興味持たなくなりました。
その上彼は感性も高いので、知識・技術との相乗効果たるや推して知るべし。
才能 vs 人生経験。
知識・技術 vs 感性。
みたいな次元の低い話ではないんですね。
両方兼ね備えてるのがいまどきであり彼であり。
人類は進化しますから。
そんなこといったら、彼に私はいらないやん!とか思うかもですが、私が提供するのは物質ではないので。

あとは、単純に、彼ほど私を理解できる人はいないとも思ってます。
前例とか、世間一般での文脈からしか人を見ない人に、私のことを理解するのは無理なんですよね。
私の物質も精神も、ある意味でゼロからすべて私自身で構築したものなので。
もちろん先人の知恵は使っていますが、先人の知恵そのままだと、私は不器用すぎて扱えないんですよね。
なので、私が発するあらゆる表現に私のカスタマイズが施されているので、表現を素のままで理解できる頭のいい人しか理解できない。
例えば、文章なら、自分の理解できる文章になおして他人の文章を理解するような一般人には理解できない。
なら、そういう頭のいい人なら私を真に理解できるかというとそうでもなく、彼のように謙虚じゃないと無理みかなと思う。
理解するときの姿勢のほうが、頭のよさより、真の理解には重要で。
大概の大人は、人を型に当てはめて理解するんですよね。
謙虚な人は、ありのまま理解しようと努める。
そういう謙虚さは、子供のうちは持っていることも多いのですが、大人になるにつれ薄れていきます。
なら子供のままがいいかというと、子供は子供で頭のよさ、知恵・知識が不足していて、謙虚さを十分に生かせなかったりする。
彼は頭がよく知恵・知識が豊富な大人で、子供が持っているような謙虚さも併せ持っている人。

子供のような繋がりでいうと、彼は、子供が持ってるような、みずみずしい好奇心も持っていますね。
たぶん、大人が持ってるものとはちょっと違う感じがする。
どう違うかというと、説明が難しいが。
大人の好奇心って言い方悪いけど、ちょい汚い。
成功したい、もっと知って支配したい、みたいな下心があったり、最悪振り・嘘だったりして、純度が低い。
まあ子供の好奇心が清いかというとそうでもない気もしてきたから(大人が想像する以上に子供らは大人の求める子供像を演じてるように私には思える)、彼の好奇心だけがことさらみずみずしいと呼ぶべきなのかもしれない。
ちょっとこの辺はよく分らない。
彼の説明聞いてると、みずみずしくて綺麗な感じがするので、たぶん原因は好奇心かなと思うのだけど。

彼が一番の私の理解者である自覚は、たぶん彼にあると思うんですが、彼が危惧しているのは、そもそも私は理解者を必要としていない、てとこだと思うんですよね。
私は、孤独な人生が長すぎて、もはや理解されることを期待することは諦めました。
人間関係も刹那的で、その場限りで心の交流ができて楽しければよいという発想になってる。
心の交流を特定の人と積み重ねることで、特定の人に愛着が湧いたりもしますが、そもそもそれすら時が押し流すことを知っているし、また新たに心の交流する人を見つければいいだけなので、特定の人に執着することもなくなりました。
心の交流は、私は誰とでもとできるとまでは言いませんが、たぶん、地球上の女性の中で、心の交流ができる判定されるストライクゾーンが最も広いのが私だと思う。
となると、私が心の浮気とかしそうな人に、彼には見えるんだと思うんですよね。
私は、契約さえしてくれれば、その他の人間との関係はほどほどにしておくタイプだと思ってるんですけど。
私は、心は常に満ちているのですが、物質は常に枯渇しているので、契約をとてもとても重視する。
ただ、彼が欲しいのは、契約で心を繋ぎ留める関係ではなく、プラトニックで誰よりも強く繋がっている関係なんでしょうね。
彼の発想は、契約を軽んじるいまどきの発想だなと皮肉的に思うんですが、物質に飢えすぎてて物質(契約)と精神への欲求バランスが壊れてるのが私だと思うので、彼のほうが常識的な発想をしているんだとは思う。
たぶん、もし彼と契約を結んである程度時間が経ち、物質への飢えがなくなったら、私も彼と同じ発想をするのだと思うし。

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