恋愛エッセイ「必要とするとは」

1人では成せないことがあるから、恋愛や結婚をするわけですけれど。
例えば、セックスは1人ではできないし。
例えば、子供は1人では作れないし。
あるいは、どこかへ遊びに行くにしても、1人より2人のが楽しいのかもしれない。
「そういう物質的な側面を満たしたいから」で恋愛や結婚の理由には十分だと思うんですよね。
人生の物質的な側面を満たすためには、どうしても異性が必要になる。
だから恋愛や結婚をする。

価値観が合うとか、フィーリングが合うとか、一緒にいて刺激的で楽しいとか、そういった精神的なものというのは、物質的な側面を満たすための前提条件だと思う。
そういった精神的なもののない相手と一緒に物質的な側面を満たしたとしても、楽しくないか、むしろ辛い作業になるので、重要な前提条件ではあるけれど。
精神的なものをメインの理由に据えて、恋愛や結婚をする人は少数派だと思う。

それでも人生の物質的側面が不要だと考える人には、プラトニックな、精神的な恋愛だけで十分なんでしょう。
でも、あなたがプラトニックだけでいいと思っていたとしても、相手が物質的側面を強く望んでいるのであれば、あなたは極力物質的側面にも協力するのが、愛というものではないのでしょうか。
物質的側面がどうしてもいらない、むしろ害だから積極的にいらないと考えるのであれば、物質的側面を要求する相手とは合わないので、そもそも関わるべきではないでしょうね。
それが愛というものです。

物質と精神は車の両輪です。
どっちか片方では行き詰まると私は思ってます。
精神のない物質は虚栄だし。
物質のない精神は無責任だし。
つまり、私とは精神だけで繋がっていたいと思う男どもは、全員無責任ということです。
そんな男どもに私は魅力を感じないし、興味も持ちません。

私は精神だけではなく物質も必要としています。
私が無責任男どもにも愛をかけているように見えて自分も精神的な愛だけでいいと思うのは、あなたは搾取男になりたいといっているのと同じことです。
彼らは精神だけで満足するので、確かに彼らは私からの愛を受けとってハッピーなのでしょうが、私が欲っしている物質を一切くれないんですよね。
そういう無責任男どもが、明日存在ごと消えたとしても私は涙することもないし、葬式に行くつもりもありません。
ただの搾取野郎ですからね。

物質的な関係になったら、幻滅されるかも、と思うのでしたら。
私は、精神的な繋がりだけでいいと思ってる男どもには、そもそも幻滅しています。
リスクをとるのが男なんじゃないの？
私があなたの物質的な何かしらに幻滅したとして、1度や2度の幻滅で関係を諦めたりしません。
真に精神的に繋がっているのであればね。
私をもっと信用してください。

私も極力無責任男どもとの関係は切るよう努めますが、SNS全盛時代にはそれも限度があるので。
いいとこどりの無責任男どもなんかより、責任を持とうと努めてくれるあなたが誰より一番だし、オンリーワンです。