恋愛エッセイ「永遠の愛1」

"There is always another man(どんなにこの人しか自分にはいないと思い詰めてみても、他にも男はいるものである)."

いきなり記事のタイトルを否定して申し訳ないけど。
この言葉は、私がシンガポールでインターナショナルスクール高等部に通ってたときに、ESL(English as a Second Language)の先生が言ったことなんだよね。
当時の私は、それを肯定も否定もしなかったけど、私も42歳になるという今になって、分かりみが深いというか、先生のその言葉を否定する材料は今のところないというか、まさに先生の言った通りの男性(への片思い)遍歴を重ねてきてるという状況。
いつも「この人しかいない」と思って片思いするけど、必ずそれは破れ、そして次にまったく同じことを思える男性が現れる。
その繰り返し。
でもいつも「この人しかいない」と思うんだよね。
学習能力ゼロ。

で、ならなんで「永遠の愛」なんてタイトルを掲げたかというと。
今も私は独身。
22歳に社会人になって、今年42歳になる今は無職だけど、その間、片思いは両手で数えられるかも怪しいくらいしてる。
しかし、その間彼氏は1人としてできなかった身。
けど、性懲りもなく私は今も恋愛してます、はい。
今度こそこの恋を永遠の愛にしてみせるぜ的な思いをこめて、この記事のタイトルになった。

恋愛してる暇があるなら仕事探せって話だけど、それは置いておいて。

で、今してる恋愛の概要だけど。
詳細は関係者に知られるとまずいのでぼかす。
とある習い事でマンツーマンで指導を受けていて、その先生が私の今の好きな人。
指導はオンラインで、顔は見たことない。
先生の写真は一応サイトに載ってるんだけど、顔がはっきり見えない微妙な写真が掲載されてて、これ載せる意味あんのかよ的な。
なら何に惚れたのかというと、声だね。
大人になると、声でだいたい性格も分かるんだよね。
繊細そうで、優しくて、落ち着いてて、謙虚で、かつ頭の良さそうな戦略的な話し方。
形容詞詰め込み過ぎ。
お試しレッスンではショボいスピーカーで声聴いてたのでなんとも思わなかったんだけど、正規レッスンでちょっと良いスピーカーで声聴いたら一目惚れならぬ、一聞き惚れした。

私の好みのタイプは、戦略型。
戦略型の反対は衝動型で、私は衝動型なので、正反対の戦略型に惹かれるんだよね。
自分にないものを持っている人に惚れるやつ。
戦略型というのは、何をするにもまず戦略を立てて行動する人。
衝動型は、その名の通り、ろくすっぽ考えずに衝動や思いつきで行動する人。

あと、頭が良いというのは、私が恋愛する相手の必須条件。
頭が良いと一口にいっても色々。
私の好みの頭の良さは、ざっくり学者型とクリエイター型に分けるとすると、学者型。
学者型は、様々な情報からたくさんの知識や理論を学び、それらを通して事象を捉えるタイプ。
私自身がほぼ感覚のみで事象を捉えるクリエイタータイプなので、学者型に惚れるのは、自分にできないことをできる人に惚れるってやつ。

今の好きな人は、戦略型で学者型。
さらに、繊細さが加わっていて、最強なんだよね。
自分で言うけど、私は結構繊細で人の心の機微にも敏感。
なので、鈍感な人が相手だと、事象を捉える解像度が違いすぎて、私の言っていることが伝わらなかったりするのでダメなんだよね。

これら条件を全部満たしてる必要はないんだけど。
基本的には、自分と思いっきり正反対の人が刺激的で好きなんだけど、頭が良いので言葉や空気で理解し合える、察し合える、みたいなことができる人を好きになる。
めっさハードル高いやんと思ったそこのあなた!!
おっしゃる通りです。
好みのタイプみたいな人は滅多にいないのですが、それでも、片手で数えられないくらいには好みのタイプの人と出会ってるので、世の中ってほんと広い。
そして、冒頭のESLの先生の言葉に繋がる。
別に永遠の愛なんてないって結論になったって、失望も絶望もしない。
世の中には永遠の愛と同じくらい素敵なものがたくさんあるからね。
それらがあるおかげで、私は独り身でもこうやって文章を書くなどの創作ができてるわけ。

で、そういう好みのタイプの人と何度も出会ってるのに連敗してるのは、正反対なので誤解やすれ違いが起きやすい、かつ、戦略タイプの傾向として、疑り深さや慎重さがあるからと思われる。
なかなか進展しないからと、焦って言動して犯すたった1度の失態が、命とりになる。
それでも彼らに恋するのはやめられないのだ。
半端な男に恋したって楽しくないからね。

続く…かもしれない。

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