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2023年、希望の一文字

 気づけば、2023年が始まって10日以上経っていました。
 昨年末に会社で、今年の自分の漢字一文字を発表することになりました。考えた末に私が選んだのは「止」という文字。新しいことに挑戦したり、この数年自分なりに頑張ってきたつもりだけれど、昨年はふと立ち止まって自分を振り返ることや、前に進めず足踏みするような気持ちを感じることも。そこで、この文字を選びました。

 コピーライター・作詞家の阿部広太郎さんの著書『それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない「解釈」の練習 』で、「この1年の希望の漢字一文字を決めよう」というワークショップが紹介されています。

 2022年の初めに私が「希望の一文字」として選んでいたのは「温」の文字。心をあたためるようなことがしたい、と思って選んだものでした。1年を振り返ると思うようにいかなかったことも多いのですが。

 昨年6月に、阿部さんが主宰する連続講座「企画でメシを食っていく」2021で出会った仲間たちとオンラインで交流した際にもこのワークショップを行いました。

 今年も希望の一文字を決めようと考え、このとき話題に上った漢字「倖」がいいなあと思いました。そこで、2023年の希望の一文字はこの「倖」にしようと思います。

 
さいわい。思いがけないしあわせ。親しむ。お気に入り。
人と、幸(カウ)(さいわい)とから成る。

 思えばこの数年、思うように出かけたり、人と会ったりがなかなかできずにいました。思い切りインドアな私は、本と映画と美味しいものがあれば一人でいても平気、と思っていたのですが、実はそうでもなかった、人との交流を求めていたんだ、とじんわりと実感した2022年でもありました。

 「しあわせになりたい」なんて、なんとなく気恥ずかしい。不自由なく暮らしているし、そこそこしあわせ、と思って自分を満足させてきた気がします。でも、そこそこでなく、思い切りしあわせを求めてもいいのでは、と今ごろ、この年になって思い始めました。

 2021年の企画メシの最終講義で阿部さんからいただいた言葉を、1年経って思い出したこともあります。

どうか、人生を謳歌してください
おもいきり幸せになってください

 あの時、「私は、ちゃんとしあわせになろう。まず、自分をしあわせにしよう。」と思ったはずなのに、足踏みしているうちに、1年が過ぎてしまいました。

 でも、思うように行かない日々の中でも、オンラインのおかげで、今まで出会えなかった人と出会えたという面もあります。そして、そんな友人たちの何人かと初めて実際に顔を合わせることができた2022年。久しぶりに古い友だちとの再会もありました。
 立ち止まっていただけではなかったみたいです。

 そんなわけで、2023年は、人と出会い、人と一緒に、しあわせを感じる1年にしたいと思います。懐かしい顔にも、まだ実際に対面できていない人にも会えますように。新しい出会いにも恵まれますように。
 今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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