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ワークライフバランス?|どうなりたいか、模索中

子宝に恵まれて、今とても幸せです。

一方、人生に子どもという新しい変数を一つ迎え入れたことで、今まで築いてきたバランスが大きく崩れました。自分にとってのベストバランスを考えるための要素も複雑化しているように感じ、今後一連のポストで考えを整理したいです。

  1. 自分はどんな母親でありたいのか

  2. どんな育児がしたいのか

  3. どんな親子関係を築きたいのか

  4. どんな夫婦関係を築きたいのか

  5. 仕事を通して何を実現したいのか

  6. 仕事と家族以外に人生を豊かに過ごすために欠かせないものは他にあるか

  7. それぞれの優先順位はどうか

  8. やりたいことと優先順位を踏まえて、何にどれくらいの時間をどのように使いたいのか

  9. 逆に圧縮しないといけないこと、手放さないといけないことは何で、その方法論は?

  10. 今は手放すけど、いずれ絶対にやりたいことは何かあるのか

「自分にとってのベストバランスを探ろう!」に至るまで


20代の頃の私は、仕事もバリバリやって、夫の協力が得られないならば、自分で育児もこなすスーパーウーマンになることを目指していました。

しかし、友人が自身の義母について「夫の協力なしに育児も仕事も一人でこなした人。だからそれが自分にも当然求められている気がして怖い。」
と言っていたとき、大きな衝撃を受けました。
「自分一人が苦労を引き受けてもいいや」という姿勢は、次世代や周囲の女性を決して幸せにしない前例作りに加担しているだけなのだと。

また、『Unfinished Business』という本でも、「You can have it all(あなたは全てを手に入れることができる)」というスローガンの功罪について別の角度で言及していました。
つまり、「Women can have it all(女性は男性並みに働けるし、家庭生活とも両立できる!)」と高らかに宣言することは、「手に入れられなかったのであれば、それは自分のせい」とその責任を女性自身に負わせてしまう、というのです。

その頃から、「自分が無理や我慢をせず、楽しく人生やキャリアを歩むことで、周囲の女性にも無理を強いないロールモデルになる」ことに目標が変わっていきました。一部のスーパーラッキーなスーパーウーマンしか両立できない世界は、作らない方がよい、と。

さて、実際に仕事と育児を両立する生活が始まるとどうでしょう。

自分だけが無理をすることがないよう、夫の育児への協力は取り付けました。職場もフルリモート、フレックス制でフレキシビリティが高く、育児と両立しやすい職場環境を作ってくれています。

しかし、それでも育児とフルタイム労働の両立は大変です。回っているのか回っていないのかギリギリな状態で、未完了タスクが毎日積み上がりながら、日々が過ぎていきます。「無理や我慢をせずに楽しく」というのがどうやったら実現できるのか模索する日々です。

その必死さの中で「周囲の女性にも無理を強いないロールモデルになる」ことを自分に課すことの重荷に直面しました。

とにかく日々ギリギリだけど、もっと余裕をもった働き方をしなければならないのではないか?自分は結局悪い前例になっているのではないか?周りは私のことをどう見ているのだろう?

ギリギリで日々を回す忙しさに加えて、このような自問自答を繰り返し自分の営む日常を批判的に振り返るのは大変で負担になっていました。

このような変遷を辿って、今は結局、こんな目標に落ち着きました。

  • ロールモデルになるという目標は手放す。

  • 実際、一人一人が持ちうるエネルギーの総量やモチベーションの方向性は異なるので、どんなバランスでどう生きたいかの最適解は一人一人異なる。

  • 逆に言うと自分一人でみんなのロールモデルになるのは不可能。

  • 周囲の目は度外視で、自分にとってのベストなバランスは何なのかを模索すれば良い。

  • 同時に自分のあり方だけが正解のモデルとならないように、多様な生き方/働き方の人がそれぞれ生き生きと日々を送り、「多様なロールモデルが存在する、可視化されている、みんなが参考にできる」状態を作る必要がある。

かなり回り道をしましたが、n=1でしかない自分にとってのベストバランスを探る旅に出る心づもりがやっとできました。

**ここまでロールモデルになることを意識してしまう背景として、自分が部門で唯一の女性管理職/ワーキングマザー管理職であり、後輩女性の視線が集まっているという現実があります。関連記事はこちら。

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