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560スイングの先に

CIOです。
今日の練習の終盤。ペアを組んでのティーバッテング。
それを後ろから眺めていると、一組は人数の関係で3人一組になっていた。最初は3人のうち1人は置きティーを1人でしながら待ち、ペアを交代しながら行っていたのだが、その内の一人が自分に「ティー投げてください」と言ってきた。1年生だ。

当然3人で交代しながら練習するより効率的。ただペアでやれば半分は球を投げる方。ある意味少し休める訳だ。それを自分と行えば当然ながら休みは無い。このメニューの時間は40分。残り35分程度でどのぐらいスイングするかな・・・と思いながら球出しを始めた。

「10球連続でお願いします」ということだったので、連続ティーで開始。10球で1セット。振る・振る・振る。とにかく振り続ける。10セット終わった時に、「全部連続ティーでいくか?」と尋ねると、「10セット終わるたびに1セットは普通に1球ずつ10球打ちます」ということに。

自分自身も連続ティーは選手の時には練習していたが、これは結構キツイ練習ではある。練習も終盤。体力的にもかなり消耗しているとは思うがそれでもほぼ休むことなく良いペースで打ち続ける。20セット、30セットと進むので、「このまま行けば50セットはいけるかもな」と声をかけた。疲れてくるとバットの振りも鈍くなるものだが、最後まで鋭く振りぬき終わってみれば56セットやりきっていた。40分で560スイングの完了だ。

55セット終わった時に「松井(背番号55)までいったな。大したもんだよ」と声をかけたのだが、56セットが終わった時に選手の方から「ゴローまで行きました」と言われ一瞬何のことかわからなかった。その雰囲気を察したのか「メジャーのですよ」と補足され、納得。漫画「MAJOR」の茂野吾郎の56番だったんだなと。ジェネレーションギャップをちょっと感じたけど。

560スイングの先にあるのは何なのか。それは使い古された言葉かもしれないが
「練習は嘘をつかない」
ということだ。
1年生ももうすぐ2年生。入部してきたときは間違いなくこんなに振れる技術も体力も無かった。それが今はこんなに振れる。それはまぎれもない練習で積み重ねてきた事実なのである。3年生ならそれは2年分だ。
試合で打てるかどうかはわからない。それは相手があることだから。相手にしたって練習しているのだ。肝心なのは自分に嘘をつかずにグランドにたてるかどうかが最後の最後にものをいうっていうことだ。その最大限に緊張感の走る場面で、今日みたいに汗を吹き出しながら練習した選手が結果を出してくれるのが指導者冥利につきるというもの。

さぁもう直ぐシーズンイン。冬に溜め込んだ力を出す時だ!


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