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KYOTO EXPERIMENT 2019 前半

◼︎mimacul『さよならあかるい尾骶骨』

タイトルやチラシのデザインに惹かれました。小高知子による戯曲が先に公開されていたようですが、読まずに行きました。
上演は目新しさを感じませんでしたが、心に残る会話でした。
小さなスペースで演劇が静かに進められる様子は、ウイングフィールドのようでした。長い時間を経た物語や窓を使った演出は、突撃金魚のアトリエ公演も連想させました。
(Space bubu、2019年10月5日14時)

◼︎ベビー・ピーの旅芝居2019『ラプラタ川』

久しぶりにテント公演の雰囲気を楽しみました。
とても複雑なストーリーで驚きました。後ろに「広がっていく」テントの舞台と、川が「流れる」ことと、物語の入れ子構造と、何世代にも渡る移民の物語が現在の社会に連綿と「つながっている」ことを、ひとつの作品としてうまく融合して観ることができませんでした。
(真宗大谷派岡崎別院 境内、2019年10月5日)

◼︎庭劇団ペニノ『蛸入道 忘却ノ儀』

綿密で大げさなセットや小道具、観客の集中力、俳優によるパフォーマンスの高まりとその後に訪れる爽快感、
何かに似ているなと思ったら、前日に母と行った劇団☆新感線『けむりの軍団』でした。

他に、10月前半に観たKEXのメインプログラムは
・チョイ・カファイ『存在の耐えられない暗黒』
・ブシュラ・ウィースゲン『鴉(Corbeaux)』
でした。
ペニノも含め、「儀式」が作品の出発点だったり、内容に取り込まれたりしていました。はじめて観る表現の型を楽しむ一方で、舞台芸術が儀式のようなものだけに集約されているようで、少し不安になりました。

(庭劇団ペニノ:ロームシアター京都ノースホール、2019年10月13日18時)
(劇団☆新感線:フェスティバルホール、2019年10月12日14時)
(チョイ・カファイ:ロームシアター京都ノースホール、2019年10月5日)
(ブシュラ・ウィースゲン:元離宮二条城、2019年10月13日)

チェルフィッチュ×金氏徹平は観ませんでした。

おわり

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