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動画クリエイターが会社を作って1ヶ月後、率直に思うこと。

こんにちは。DoFull(ドーフル)という動画制作会社の代表をしている、しょーき(河辺昇輝)と申します。

僕は25歳で全くの未経験から動画クリエイターとしてフリーランス活動を開始し、約1年後の2021年2月に26歳で株式会社DoFull(ドーフル)を立ち上げました。

今回のnoteは「いま会社設立に迷っている20代の方へ」向けて書きました。

結論から言うと、もし迷っていて将来的に起業するつもりなら、早い方がいいです。

その理由を下記に書いていきますので、もし参考になったらいいねやコメントをいただけると励みになります。

①会社を作って、変わったこと

一番変わったのは、「意識」です。
フリーランス時代は自分が稼げれば良い、と思っていました。それが、会社設立後は、「社会の為に株式会社DoFullが何を提供できるのか?」ということを気にするようになりました。「ここ数十年で動画業界にどのような変化が起きていて、今後どのような活動をすれば、市場は喜ぶのか?」と、より大きな視野で考えるようになりました。

僕がやったのは、株式会社を設立しただけです。
それだけなのに、不思議と自分のことだけでなく社会や日本のことを考えるようになりました。
環境を変えると、意識が変わり、行動が変わってきました。

フリーランス時代は、全ての案件を自分で制作すれば、もちろん粗利率は100%です。でもそれを一緒に社内で頑張ってくれているメンバーに任せていくことで意識的に時間を作り、チームで価値をどう作っていくかを考えるようになりました。

僕を昔からご存知の方はもちろん分かるかと思いますが、決して僕がもともと経営者の器があるわけではないと思います。
でも、意識して環境を変えていくことで、少しずつ形にすることができるとここ1年で確信することができました。
迷っても行きたかったら飛び込むことで理想を手に入れられるなら、やらない手はありません。

そうして作った新しい事業の第一弾が、「コルクラボYouTubeマンガ動画専科」です。
https://school.corkagency.com/manga-video/

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とてもありがたいことに佐渡島さんをはじめとするコルクの様々な方々、YouTubeマンガ動画チャンネルで勢いのある経営者をゲストで招き、無事募集枠を超える応募をいただくことができました。コミュニティ×動画制作スキル取得という、コルクの強みとDoFullの強みを上手く掛け合わせた最高な専科になっていると思います。

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次に、いろんなことがシンプルになりました。
ちょっと細かいのですが、フリーランスの時にやっていた国民保険や国民年金の管理、住民税の支払いなど、全てバラバラに来るのがとても煩わしかったです。
でも、会社の役員報酬という形にすれば、1年間定額の報酬額、社会保険管理も定額なので管理しやすくなりました。
厚生年金なので、将来的な不安も少し減ります。細かいですが僕はとても楽になったなと感じたところです。
あとはプライベートと仕事が区別しやすくもなりました。会社の支払いとなると、自分の会社であっても無駄遣いしなくなるのです。

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最後に、メンバーの意識と行動が変わってきました。
会社化した後に、一人のメンバーから「将来的に社員になることも想定して一緒にやっていきたい」という非常に嬉しい言葉をいただきました。
他にも、動画制作以外の仕事もどんどん巻き取ってくれて成長意欲が凄まじいメンバーもいます。
明らかに会社化してからメンバーと社内の雰囲気が変わりました。不思議とSlack上のコミュニケーションでもなんとなく伝わるものです。

会社で面白い事業を作っていくのに、意欲的なメンバーは必要不可欠だと思いますが、そのようなメンバーがいてくれて本当に心強いです。

▼DoFullの心強いメンバーたち(近いうちにみんなのインタビューを撮る)
https://www.dofull.jp/team

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②会社を作っても、変わらないこと

根本に持っている思想は変わりません。
いまでも「クリエイターが輝く世界」を作り「素晴らしい創作物があふれる世界」を作りたい。と思っています。
人間の思いって、そんな簡単に変わらないんだと思います。
誰に何を言われても好きなものは好き。嫌いなものは嫌い。やりたいことをやりたいし、やりたくないことはやりたくない。

尊敬できる経営者のお話を聞いたりして、細かい行動などが変わることはありますが、追っているものや目指していることは全然変わりません。
いまでも様々な映像作品や音楽、マンガなどに触れて、感動しすぎて涙腺が崩壊することがよくあります。
クリエイティブなものには、とんでもない力が眠っていると僕たちは信じています。
今後来るであろう「心を満たす食べ物」を僕たちは作り続けます。

③今後どうしていくのか

僕たちは、日々実験しながら社会にどうやって価値が提供できるかを考えて行動しています。
「そんなの綺麗事でしょ」「自分たちが稼ぎたいだけでしょ」そう思われる方もいるかもしれません。事実、様々な先輩経営者には足元にも及びません。
でも、僕はそういった批判や反論を受けながらも、自分が信じている道を歩んでいきました。そうすると、少しずつですが僕が僕の強みを活かして社会に提供できる価値が増えてきました。

ノイズ(批判や反論)は正直落ち込んだりするので聞きたくはないです。でも最近は、ノイズを受けた時は自分が振り返るいい機会だと思えるようになりました。冷静になると、そういったノイズを意識して対処することで自分が気づけていなかった視野を広げてくれたりするものです。

④迷っている人は、起業してみよう。

冒頭にも書きましたが、もし会社設立を迷っている場合は、いますぐにでもしていいと思います。環境が人を変えます。一つの会社を経営する立場になるだけで、見えてくるものがあるのです。その権利は20万円ほど使って登記完了すれば済む話です。
どうせするなら、早い方がいいです。

ただ、無責任にみんな起業しろというのもちょっとひどいので、僕なりに僕が会社設立するときに気にしていた点をまとめました。

1、社会保険負担
大体ですが、役員報酬額面の15〜20%をそれぞれ個人と会社で2倍払わなければなりません。他にも社員がいる場合は払う必要があるので、結構重たい負担です。
https://biz.moneyforward.com/blog/3580/

2、売上&利益
年間で利益が500〜800万くらいはあった方が、個人事業主と比べて得にはなります。
利益が全くない状態で会社化すると、少し大変かもしれません。
税負担は利益なくても7万円がかかってきたりします。

3、資本金
100万くらいはあった方が安全な気はします。銀行口座の開設やオフィスを借りる時にも見られます。あとはシンプルに売上がたたなかった時にも生き延びれるようにしておくためですね。。

4、細かい支払い関係
印鑑2万円、Zoom契約2万円、Freee契約2万、Webflow(ホームページ)2万円、オフィスorバーチャルオフィス代、各雑費で1〜2万円ほど、細かいのも割とまとまると大きな支出となりますので、頭に入れておいた方が良さそうです。

5、税理士さん負担
僕はまだ決算期を迎えてませんが、スポットで決算期のみ依頼したとしても20万ほどはかかる認識でいた方が良さそうです。
※僕の先輩経営者は自分で決算をやろうとして、その複雑さに絶望し結局税理士さんに頼んだそうです。

多分これくらいです。個人事業と法人を比べた時の税負担のシミュレーションができるサイトもあるので、見てみると良いかもしれません。
https://sumoviva.jp/judge

ちなみに会社設立関係は全てFreeeでしました。
本当に手順通りにやっていくだけなので、ありえないくらい簡単でした。(手続き完了までに全部合わせると1ヶ月くらいはかかるので注意)
https://www.freee.co.jp/launch/

以上、本日は起業1ヶ月目という、まだピュアな気持ちの現状を記しておくためにもnoteにしてみました。


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起業を迷っている方は、ぜひ周りの先輩経営者に相談してみるといいと思います。大体の方が、「すぐやりな!」と言うと思います。
僕もいろんな方に背中を押してもらって一歩踏み出しましたが、起業するのは全然たいしたことはないです。本当に、起業後にどう行動していくか?が大事です。

僕も、本当に試行錯誤しながら毎日面白いことをやり続けています。起業はすぐにしてしまって、そのあと面白い市場を一緒に作っていきましょう。


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株式会社DoFull(ドーフル)
代表取締役社長兼CEO
河辺 昇輝

Mail:shoki_kawabe@dofull.jp
会社HP:https://www.dofull.jp/
Twitter:https://twitter.com/kawabeshoki
Facebook:https://www.facebook.com/shokikawabe
Instagram:https://www.instagram.com/shokikawabe/
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