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晴れの日の「雨遊び」──写真で知ろう!小規模保育【遊び】

フェアリーキッズ 北千里プラス(大阪府吹田市)

夏の晴れた日に、1・2歳の異年齢で行った「雨」を見立てる水遊び。全身で楽しさを表現する子どもたちの姿がとても印象的でした。

【参加した園児】1歳児8人、2歳児8人(計16人)
【参加した保育者】施設長を含め5人(参加しない0歳児3人の保育を、残る2人の先生が対応)
【活動の場所】園に隣接した商業施設の広場
【準備物】保護者:子どもたちの長靴とカッパ、保育園:ブルーシート1枚(180cm×180cm)/散水ホース1本/タライ4つ/クッション性のあるマット(タライの下用)/水遊びのおもちゃ数種類

■ ねらいと配慮

雨の日になると、「今日は外に出られないね……」などとどうしても気分が沈んでしまいがちです。でも、世界には晴れの日も、雨の日も、くもりの日もある。その豊かさを子どもたちに伝えて、みんなで一緒に雨を楽しむ体験をしてみたいと思いました。

また、普段のプール遊びの場面では水を苦手にしている子もいます。そういった子どもに、いつもと違う形で水に触れられる機会をつくれたらと考えていました。

保護者には、晴れの日に行うことで「長靴やカッパが泥だらけにならない」点や「きちんと乾かして返却する」ことなどを伝え、理解を得ました。また、商業施設の方にも事前にきちんと内容やねらいをご説明し、「活動後の移動にはバギーを使う」など広場以外を濡らさないための配慮も行いました。

雨遊び追加分4


■ 振り返り

全身で楽しさを表現する子どもたちの姿が見られ、30分ほどの時間、みんなでしっかりと遊ぶことができました。プールでは水に濡れるのを嫌がる子も、この「雨」なら大丈夫。途中で嫌になっても、すぐシートの外に逃げられるのが良かったようです。

口に入った水の味を「あまいね」なんて言い合う姿も印象的でした。ちょうどこの時期、味覚への興味が高まっていて、他の活動でも砂糖や塩を舐めたり、食材に触れたりする機会が増えていたことも影響していたと思います。

さらに、商業施設の方や近くを歩く高齢者なども、子どもたちがはしゃぐ様子を見てとても喜んでおられました。地域のなかで園を知っていただく意味でも、そういった姿を見せられたことは良かったのではと感じています。

■ 「小規模保育」としての視点

2歳児さんが積極的に遊ぶ様子から、1歳児さんも自分の楽しみ方を発見していく姿が見られ、「異年齢で計16名」という規模のちょうど良さを感じました。仮に「1歳児さんばかりのクラス16名」だと、散らばって違う遊びになっていき、30分遊び込むことは難しかったように思います。

また、「ここは気をつけてね」などの説明を理解できる2歳児さんたちが、活動の前後に1歳児さんをしっかり見てくれたことも、小規模保育ならではの関わりだなと感じました。

園として全く新しい遊びをする観点では、普段から保護者と密にコミュニケーションが取れていたことが提案のしやすさにつながっていたと思います。職員数を含め、小さな園だからこそのメリットかもしれません。保護者も準備は大変だったはずですが、信頼して任せてもらうことができました。

R遊び追加分5 (1)

【園情報】
フェアリーキッズ 北千里プラス(株式会社リンクス)
http://merryland24h.jp/fairykids_kitasenriplus/
大阪府吹田市古江台4-2-19
定員19名
小規模保育事業A型・管理者設置あり

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