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感謝カード(サンキューカード)の配布枚数と配布比率

以前に書いた救命現場でもらった感謝カードについてのお話です。もらった経緯は以下のリンクから。感謝カード、サンキューカード、バイスタンダーカードと呼ばれています。今回は、感謝カードと統一します。


感謝カードは全国で配られているわけじゃない

 応急手当をしたバイスタンダーに配られている感謝カード、全国的に配られているのかと思ったのですが、実はまだ全国的に配られているわけではなく、自治体毎の消防・救急によるようです。どんなものかは、あまり差がなく、応急手当てに対する感謝の表明と裏面に「なんでもご相談ください」と電話番号が記載されています。例としては、下記の図にあるような東京、岡山市、取手市、岐阜県です。

「バイスタンダーとして活動した市民の心的ストレス反応をサポートする体制構築に係る提言」より
「バイスタンダーとして活動した市民の心的ストレス反応をサポートする体制構築に係る提言」より

感謝カードの配布枚数と配布比率

 どの程度感謝カードが配布されているかは、なかなか公表されている情報が少ないのですが、令和6年(2024年)2月1日に開催された「第32回全国救急隊員シンポジウム」によれば、静岡市で令和4年は救急出動件数に対して0.16%、岐阜県で救急件数106件に対して1件(=0.9%)となっています。ちなみに、横浜市は令和4年度65件とのこと(救急件数が何件かわからないので比率は不明)
この数字、めちゃくちゃ驚きました。個人的には配布比率は1割ぐらい(10件に対して1件ぐらい)かなと思っていたのですが、100件に対して1件の1%って、率のオーダーが違いました。ほとんど配られていない(件数に対して99%は配布されていない)ってことですね。。
 
今日はここまで。次回は感謝カードの配布枚数の低さやその課題について書こうと思います。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

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