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最終段階「空揚げ」のお知らせ

ご報告。「カラアゲ」が最終段階に入り、スタイルが変わります。

カラアゲを今後食べたいという方には、残念なお知らせで、捉え方によっては朗報です。


 
1ヶ月前くらいに、「カラアゲ」をやめよう思いました。とある場所を訪ねた時、元気に走り回っている鶏さんたちに会いました。めちゃくちゃ元気はつらつとしていて、作ってある柵を飛び越えてあたりを走り回り、人にも慣れてて近寄ってくる姿を見るだけでなんだか嬉しい時間でした。

「辞めよう」という気持ちはとても自然なものでした。強く決意したわけではありません。ポッと揚がってきました。

この2年、カラアゲに生かされてきたといっても過言ではありません。今の食べ物をいただいたり、泊めて頂くスタイルが生まれてきたのもカラアゲをつくってきたからだと思っています。

カラアゲを通して、いいと思えることも悪いと思えることもありました。めちゃくちゃ感動してくださった人もいれば、ひどくやらかしてしまって二度と会ってくれないであろう方々もいます。さまざまな感情を味わわせてくれたカラアゲですが、辞めます。

正直言うとカラアゲを配っていると面白がってもらえます。私自身も人生を面白がろうと思い、自分も他者も面白がることができる触媒として、カラアゲに頼ってきました。カラアゲをやっていれば、お金は循環するし、老若男女に喜んでもらえるし、はたまた日本の外の人たちにも届けることができるものですし、可能性はどこまでも広げることができるのですが、いったん可能性を手放し、今の段階をクローズすることにしました。

辞めます、と書きましたが、条件付けで行います。そして、基本のベースを「空を揚げること」にシフトします。私は2年前から唐揚げと表記せず「空揚げ」と表記してきました。これから空揚げが本格化します。もはや、鶏さんを揚げるということから離れて、揚がるものなき、空揚げになります。どこかに呼ばれるとしたら、空(から)のまま現れようと思います。
 

基本的に空揚げは揚げませんが、2パターンほど揚げることがあります。

① 鶏さんの命に思いを向ける時間をしっかりと取ることを前提に呼んでくださる方
 
ただし、「私がカラアゲを辞めるという話を聞く時間を作り、過不足のない適量の鶏肉を用意してくれた場合」には揚げます。鶏さんの命に思いを向けて、適量を有り難く頂くことを前提に丁寧に関わって下さる方々と一緒に分かち合えたらと思います。イベントでの出店や不特定多数の人がやってくる「私が生きてきた文脈を共有するには、少しばかり人の流れるスピードが早い場」は出ません。

② 廃鶏が出る場合
鶏さんをシメて、最後は大事に頂くという場合にも揚げます。

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ここから先は揚げないことについて。
 
揚げないことによってカラアゲも最終段階に入ります。2年前から唐揚げではなく、ずっと空揚げの文字を使ってきましたが、その文字の通り、「空が揚がる=揚がらない」状態でやっていきます。揚がるものがなくとも、「やりたいことをやってみよう」というライフストーリーや少し硬めの貨幣経済から自分をズラして贈与ライフを送る「循環」をテーマにした話など、いろんなバリエーションで可能です。そういうお話を受け取って下さる方々がいらっしゃったら、喜んでお話します。

さらには少し先になると思いますが、空揚げでの実験を気付きを詰め込んだZINEでも作りたいなと思ってます。それにはレシピもつけます。皆さんのカラアゲの生産力、消費量を上げてどうする!?という意見もあるでしょうが、勝手に引き継いでくれる人がいると嬉しいので載せます。ZINEでは私の活動から何かを受け取って下さっていた方々の視点を交えながら、自他の垣根を超えた「揚げ」を探求できたらと思います。それのスポンサーも募ります。ZINEも揚がってくるものの一つですね。

ということで、いったんのご報告は終わりです。ZINEの内容を考えるために、カラアゲの話を聞いてくださる方々を求めていますので、気分転換したい時にでも呼びかけてみてください。

では、空揚げの最終局面、楽しみます!

頂いたサポートは、生活と創作(本執筆)のために、ありがたく使わせて頂きます!