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現在、『MISFIT ECONOMY』を読んでいます。
 
この本を読むことになった経緯はこちらの投稿にまとめています。
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海賊、ハッカー、魔女など。不適合者が創り上げてきた経済世界を考察した『Misfit Economy』

***********以下はメモ*************

・Misfitsの生命線
Informality
Self-Governance(自治・自律性 autonomyに近い?)

・生きるか死ぬかの状況になった時、私たちがどのようなアイデアを生み出すことができるだろうか。

三浦)ルールの中でしかアイデアを出せないように成り下がらないようにしたい。

・Informality
一つ目の重要な観点。misfit innovationを促進する要素。ルール・規則・インセンティブよりもむしろ内発的動機付けに基づくモチベーションのあり方。

三浦)『モチベーション3.0』の本を思い出した。モチベーション3.0 で検討されていた3つの要素は、「自律性(オートノミー)・熟達(マスタリー)・目的」次のSelf-Governanceが自律性に近い言葉だとすると、納得がいく。misfitが納得するような環境を作るためには、全てをオフィシャル化するのではなく、外に出さない、秘密の遊びを設計するとよいかもしれない。

三浦)関わっているアート・コレクティブでは、とにかく新しい話題がいつも会話に放り込まれる。informal な状況を作るということはおそらく、新規的な情報の伝達を行う上でも重要なのだと思う。新規的な情報のキーワードから、タバコ部屋が組織内部の技術の伝達やイノベーションに関連するかもしれないという研究群を思い出す。こんな記事を見つけた。入山章栄さんの記事💡

組織の知を高めるには、「タバコ部屋」が欠かせない

そういえば、情報が共有され続ける、発見が起こり続ける会話はどのように形成されるのだろうか?ということに興味がある。チームでミーティングを行う時、とにかく雑談が多い。それ自体はミーティングという観点でいうとダメ?なのかもしれないけど、発見が起こる状況が続くというのは結構起こりえないことなのではないかとさえ最近は感じている。

パラレルワークや複数の活動をする人の存在が、インターネット上で増えてきた。副業-本業という枠組みではなく、本業-本業という枠組みで世界を見ている人たちだ。複数の領域に触れ続けるということは、それぞれの領域に発見のある何かを返すのにとても有効だ。また、それぞれのメンバーが組織外で学び続けている・新しいことに挑戦し続けている形を作るのがいいのではないだろうか?

・The increasing need for disorganization within our institutions is a trend the Economist highlighted in a piece etitled "In Praise of Misfits," which argues that companies are gradually coming to replace "the organization man with disorganization man...

組織化・システム化を進める人ではなく、disorganizationをできる人が求められてきている

三浦)これは面白い観点。disorganizationと聞くと、仏教のとらわれから解き放たれることや、固定概念から外れることなど、そういうキーワードを思いつく。ラーニングの領域でいうと「Unlearn」の領域が今後重要にそして盛り上がってくるのではないだろうか。現在、お寺で開くイベントのコンセプトでも"手放すこと"、"Unlearnすること"は重要だという認識で進めている。解体と再構築を起こし続けることができるバランス感覚を養っていくような学びのあり方も重要なのだろうと思う。キーワードとしてはパラダイムシフト・メタ認知・非言語・即興性・亀裂。 

・People with attention deficit disorder (ADD)。この人たちはプロジェクトを次から次に行っていく。時々、自分で始めたことも終えることができない。でも彼らは新しいアイデアを噴水のような存在である。

三浦)これは勇気付けられる....!!!!自分もほぼ確定でADDだと思います。笑 脳のワーキングメモリが異常に少ないし、すぐに忘れてしまって迷惑をかけることもしばしば。正式な診断を受けているわけではないのですが、周りにいる人だったらわかるかな?笑 

発達障害とか言われても、同情されるように言われるのはなんともいらない枠組みだなぁ。社会から打ち込まれるフレームの上で生きる気がサラサラないので、むしろこういう風に光を当ててくれる説明は嬉しいですね。

・Self-Governance。トップダウンで統制するよりも自分自身をコントロールする権利を与えてあげること

三浦)ホラクラシーの本を読まないとな... 

"ホラクラシーとは従来のようにトップダウンのヒエラルキーによって意思決定がなされるのではなく、組織全体に権限を分散させ意思決定させることで、自走する組織を保つための社会技術または組織のガバナンス・マネジメント方法と定義されています。" (Wikiより)

・Misfits often embrace self-governance because the are distrustful of authority and not easily coerced into someone else's logic or command 

三浦)Misfits の問題児っぷりが半端ない。Misfitsが組織に従うとしたら、彼らが生きる独自ルールをより強めてくれると感じるネットワークやコミュニテイなのだとか。心当たりがありすぎる。Misfitsの人たちって、おそらく質感を共有できる人たちで有機的に集まりやすい特質があるんじゃないだろうか?それはオフィシャルにルール化されたものの上で集まりやすいんじゃなくて、裏の世界というか、そういう繋がり方してんの!?笑 と言えるようなところでつながっている気がする。そういう集合の仕方の中で、有機的に集まって、そこから大切にしたい倫理観を共有していく。(MITのHacker Ethicが例にあがっていた。)

次の章の見出しが、"Why Misfits Are Needed Now More Than Ever" なんかこの本読んでいると、社会不適合者にも価値があるし、まだ開拓できていない可能性がわんさか転がっていることを実感させられる。

仏教の企画・アートの企画・ラーニングの企画。この本から学んだことを活かすことができそうな観点がいっぱいだ...💡

続きは、また今度。
Have a beautiful day. 

※一緒に読みませんか?(再掲)

『MISFIT ECONOMY』を一緒に読みながらディスカッションに付き合ってくれる人を募集中です。三浦の知り合い限定でお願いします。もしめちゃくちゃ話が合いそうだ!という方はFBでメッセージを飛ばしてください。一度お会いして、話が盛り上がるところがあれば、一緒に読みましょう ^^

まだ邦訳もされていませんが、今後、話題になる本なのではと思ってます。著者のAlexa Clayさんは世界中のカンファレンスでトークをしていたり、ベルリンのテック系のイベントに登壇されたり、次代の起業や技術、経済、文化を考える場に呼ばれるようになっているみたいです。


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