作りたいものが増えた。
僕は、毒をつくる。
そして、毒を売ろうと思う。
毒はあくまで比喩に過ぎなくて、
三浦祥敬という人間の中に発生している
「これは言ってはいけないんじゃないか?」
「こんなことを考えてはダメなのに」
という思いや欲望を
形にしていこうと思った。
そして、それを「商品」として扱う。
商品なので、対価を受け取る。
毒なので、お布施はしない。
*
僕は、この1年以上、お布施という行為を探究してきた。
その探究の結果は本に書いて、
出来上がった本は最終的にお布施しようと思っている。
つまり、値をつけるということから降り、
本という物を手放して流通させていく。
「売る」という行為から降り続けるということをするのが、
OFUSE Experiment の流れでもあったんだ。
*
しかし、今回、「毒」を売るということを決めたことにより、
OFUSE Experiment は進化する。
いや、自らのアイデンティティを破綻させてしまう。
圧倒的な「失敗」や「やらかし」や「お布施に関するダークサイドな思索」だと思っていることを毒として開示したい。
正直、商品としての値をつけるが読まれたくない。
読まれたくないから、値段は高めにする。
毒は高いのだ。
ただし毒なのだから、売れなくても全く問題はない。
より一層、赤裸々に書く。毒を吐くぜ。
毒は流通させすぎると、それでくらってしまうかもしれないから、
本当に望む人たちだけに届けばよい。
*
毒を売ることになるのは、ずいぶん先を想定している。
3種類の本に、毒の宣伝を書く。
本をお布施する時に、
「へっへっへ、毒も扱ってますぜ、旦那」と、
裏ルートの商いを持ちかけるのだ。
「ここからは有料になるんですがね....」
そう話すことができる時、
名刺に書く肩書きは何にしようか。
考えるのが楽しみだ。
*
アイデア出しならぬ、
毒出しをすることを日課にしよう。
毒を出すことは、
商品をつくるための素材を生むことである。
困ったら、他の人にインタビューして、毒を収集することもできる。
素材の調達には事欠かない。
素晴らしい世界だ。
さぁ、毒の誕生をお祝いしよう。
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毒というエンターテイメントの始まりだ。
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