坊主になりました

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ここ数年は坊主とロン毛の反復横跳びをしている。

この二つの髪型には共通点がある。

・美容室にほぼ行かなくていい
・髪型について悩む時間が無くなる
・セットや整髪料から解放される

坊主でもロン毛でもない髪型にすると
それはそれでこだわりが強く出てしまって
自分が美しと思える造形に仕上げるまで
とても時間をかけてしまう。
日中もその造形が崩れないかなどの心配で
心が蝕まれていく。

ただでさえ
生きていると考えること感じることが沢山ある。
創りたいこと、表現したいこと
本当にこだわりたいことがある。

髪型にまつわる思考に
人生を左右されたくないと感じる。
だからロン毛にしていたし
美容院に行くのもメンテナンス程度で
半年に一回行けば多い方だ。

ロン毛も気に入っていたけれど
定期的にリセットしたくなる瞬間がある。
今回もそうだった。

長い期間共に過ごしてきた髪には
その期間を生きた自分のエネルギーが宿るという感覚がある。

おそらく僕は人一倍感じることも、思考量も、感情の量も多い。
それはそれは、様々なエネルギーが髪の毛に積み重なっていたことだろう。

思い返せば、3年前にも2mmの坊主にした。
そこからメンテナンスしながらもずっとロン毛だった。
この３年間は自分の中で非常にもがき苦しんだ期間だった。

自分の感覚と社会通念の乖離
自分が必要とする事と、目の前の現実の乖離
自己否定感や孤独
自己の存在の探求
その上で、この世界でどう在りたいのか

色々なものと必死になって戦っていた。
その結果、噛み締めが強すぎて歯が真っ二つに割れたりもした(笑)

その全ての経験と、ロン毛は共に歩んでくれた。
ありがとう、さようなら、また逢おう。

3年間の戦いを経て
半年前、東京に移り住んだ。
自分が在りたい姿
自分が目指すべき方向性が
より明瞭になってきた。
今までに無かったご縁にも恵まれている。

僕は表現者として生きていくし
そのように生きていくこと以外に道はない。

なにか、この辺が自分の人生の節目のような気がするし
今が新しいステージの始まりだと思う。
この節目に、儀式として髪をリセットした。

この先の人生の展開を
髪が辿っていく不完全なプロセスを
神の氣と共に味わい楽しんで行こうと思う。

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