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黒帯への道~咲柔館初の昇級・昇段審査会~

 10月1日(日)、栃木県立県南体育館(小山市)で昇級・昇段審査会が行われ、2名の高校生が「2級」に挑戦しました。今回の審査会には、県内の様々な地域から、小学生・中学生・高校生・大学生・社会人と幅広い年齢層の方たち約20名が参加され、日頃の稽古の成果を存分に発揮されていました。
 咲柔館として初めての審査会への参加であり、お二人とも少しだけ緊張されていたようです。ただ、審査会が始まると、「丁寧な礼法」と「安全な受身」を堂々と行うことができ、見事合格。晴れて2級に昇級しました。

礼法の審査
受身の審査

 お二人とも「柔道をやりたいけれど、学校に柔道部がない」ということでご入塾されてから、早いもので1年以上が経ちました。学習や部活動などとのバランスを見ながら、週に1、2回程度、熱心に稽古を続けられています。
 今回の審査会は、試合審査を含む「1級」に挑戦することも検討していました。ただ、2級のみにした理由は、「安全面の配慮」と「更なる技術・体力の向上への期待」です。お二人とも受身や技が上手くなり、体力もついてきているので、1級の受験も可能だったかもしれません。ただ、試合形式の稽古に関しては、まだ経験が不足しています。
 試合は、乱取り以上に「何が起こるか分からない」、そして、「どんな相手かも分からない」。だからこそ、臨機応変に対応する力をつける必要があります。加えて、試合では力んでしまう事も多く、普段の稽古以上に体力を消耗します。筋力・心肺機能をより向上させると共に、余計な力を使わない柔道を心がけることも大切です。「力をつけて、力まない」。こうした理想の柔道を体現できるようになるまでには、かなりの時間を要します。

 

 お二人ともかかる技ができてきただけに、試合で試してみたいお気持ちもあったでしょう。ただ、「怪我の防止」と「より良い柔道の追究」をいう観点で事前にお話をし、今回は2級のみと決めました。
 柔道の試合を初めてご覧になり、色々な気づきもあったようです。審査会後に「もっと稽古を積む必要性を感じました。」「自分があの場に立って、どこまで挑戦できるか楽しみになってきました。」とおっしゃっていました。
 これから少しずつ試合稽古を重ね、「試合勘」や「数試合できる体力」を養い、自信を持って1級、そして初段に挑戦していただきたいと思います。真面目に、ひた向きに、稽古に励まれる方たちなので、きっと今回の経験を活かし、更に心技体を磨かれることでしょう。次の審査会で「良い柔道」を体現してくれることを楽しみにしています。

2級に合格し、柔道手帳(昇級・昇段審査会の記録用)をいただきました

 昇級・昇段は、すぐにできるものではありません。だからこそ価値があるのだと思います。昇級・昇段の目的は、「審査会に向けた準備」や「当日の審査」を通した「心技体の成長」です。昇級・昇段をすると帯の色が変わります。ただ、最も大切なのは目に見えにくい部分の変化です。地道に稽古を重ね、己を一歩ずつ成長させ、各級・段にふさわしい実力を身につけましょう。
 皆さんも「黒帯を取る」という夢の一歩を踏み出しみませんか。目標を立て、少しずつその実現に向かう日々は、充実して楽しいものですよ。咲柔館は、夢への道を伴走してまいります。

【追記】
昇級・昇段を目指さなくても(白帯のままでも)稽古をすることの価値は変わりません。審査会への参加に関しましては、ご自身のお気持ち・体力やご家庭や学業・お仕事のご都合等を考慮してお決めください。もし、審査会への参加を迷っているなど、ご相談がございましたらお気軽にお声かけください。

この度、「黒帯への道」と題しまして、昇級・昇段に関する説明をホームページに追加いたしました。ご興味がある方はご覧になってください。



「柔道をやることで、人生はより豊かになる」
「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館

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