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本が読めるちょっと変わった柔道場

 なぜ柔道場の文武一道塾 咲柔館には本があるのか。それは、私が本に救われた経験が沢山あるからです。

 中学時代までの私はあまり本を読む方ではありませんでした。本を好きになったのは、高校柔道部の親友がある本を勧めてくれたからです。その本とは、『波瀾万丈 辰吉丈一郎』(辰吉 丈一郎 著/ベースボール・マガジン社)と『若いぼくらにできること』(今井 雅之 著/岩波書店)。共に著書自身が夢を叶えるまでの自伝であり、大きな夢に向かっていた僕たちにとって、ぴったりの本だったと思います。この本は20年以上経った今でも、落ち込んだ時に読み返す程大切なものです。

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 柔道場に本を置くのは変かもしれませんが、私は少しでも皆さんが本と触れあう機会を増やしたいと思っています。稽古前後に読書をするかどうかは個人の自由です。ただ、道場に来た多くのお子さんたちは、自分で絵本や柔道の技術書を本棚から取って黙々と読んでいます。「絵本の読み聞かせ」や「素読」を行っている効果がちょっぴりあるのかもしれません。大人の方も同様です。「本を読みたくて早めに道場来ました」という方や「〇〇という本(柔道がテーマの小説)を買いました」と嬉しそうに教えてくださる方もいらっしゃいます。

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 咲柔館に置いてある本は、私が感銘を受けたものだけではありません。図書館司書の先生やこども園の先生のおすすめ本、尊敬する柔道家の先生方が開館記念に送ってくださった本など魅力的なものばかりです。現在は約80冊あります。これからも皆さんに喜んでいただける本を少しずつ増やしていきたいです。


 咲柔館は、「ブックカフエ」ならぬ「ブック柔道場」です。これからも読書家、柔道家を増やしていきます。


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