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そこにある価値に気づくための言葉

得意なことというのは、何故か苦も無く(正確に言えば、ときにとんでもない苦があるのだけど、何故かその苦がまるで苦でないかのように、傷つきながら)没頭できてしまうもので。あるいは、身につきすぎていて、意識さえしていなかったりするもので。

たとえば「すごく、人の話を聞いたり、表現したりが上手だなぁ」と常々(なんなら、若干うらやましいとさえ感じながら)見てきた人が、全然そんな自覚がなくて。伝えるとすごく意外そうに「そうですか?」って言ったりする。

こういう時に、そう感じる、まさに今話していてすら、このように感じる、と伝えると、やはり意外そうなリアクションをされる。でも、いくつかやり取りした最後にこんなことを言われました。

ああ、でも強いていうなら、それが自分にとってそれはあまりに自然体だから。当たり前すぎて、自分ではそう思ってないのかもしれないです。

ああ、やはり自分が簡単にできてしまうことは、簡単だと思っているから価値に気づきにくいのだな、と思いました。

だからこそ。

大人になると、ささやかな感想、気持ちを載せる言葉はを敢えて言葉にしなくなりがちだけど、普段から意識して、気持ちに沸き起こった素敵だねという感情を、なるべく言語化してそこに放り投げていたいなと思います。

いいね! とか、えっ!? すごいなぁ! とか。
そこまで明確でなくても、おぉっ? とか、ほぇええー! とか。

沸き起こってくることは、自分の中にあってもそれなりにしか価値が無い。
でも、敢えて飲み込まずに言葉にすると、その言葉から、思わぬ気付きを返してもらえることがある。

価値を生み出すということは、あたかも無から生み出しているように見えて不思議だけど、そこにあるものにただ光を当てているだけのことが多くて。
でもそれは、多くの場合は、本当に一人では難しい。

見つけ出した後に磨くことは、モノによっては、一人の方がよい時もあるけども。

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