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ファシリテーターは十人十色…だけど

ファシリテーターのカラーというのは本当に幅広いものですが、どんなタイプのファシリテーターでもやはり重要だなと思うのは、場を観察する力。特に、その場に現れない発言や、見えないものにこそ気づく力が、必要なんだなと思います。

オンラインだと、それは本当に難易度が高い。
発言していない人、書かれることのない付箋。目に見えないものがさらに五感で感じ取りがたくなるので。

前にも一度載せたことのあるこれ。

人狼ゲームが一人でも飽きずにとてもいい塩梅で遊べてしまう、中々に熱中度の高いゲームですが、面白い要素の一つとして、ひたすら黙っている人はしっかり目立つというものがあります。

目立つ行動を控えようと、ただ黙り続けていると、さあ大変。

「○○はずっと黙っていて、アヤシイ」
「おっと、本当だ、おまえうまく隠れてたな」
「なぜ○○は思っていることを、こんなに話さない? 不安」

…というようなやり取りが、割と頻繁に発生します。当然、人狼を追放するための投票でも、それなりの集中砲火を浴びるようになります。その場の全員が、お互いの「話さない」というアクションにまで、全身全霊で注意を払っているわけです。

でもこれ、ファシリテーターにも必要なんだよな、と。
人狼ゲームは、疑似的にとはいえ、ある意味イノチのやり取りをするような心構えで必死で相手を観察しあうから、何かを「しない」というアクションにすら、鋭敏なアンテナが立つ。

この感覚をファシリテーターがうまく取り入れられたなら、そこはさらに一段、可能性を秘めた場になるんだろうと思います。それが、どんなタイプのファシリテーターだったとしても。

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