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04.電子書籍の書き手・小説家菊池さん→リサーチャー小口さん

小口さま

いつぞやは小生の電子書籍購入頂いたにもかかわらず、尊大な物言いになってしまい、大変失礼致しました。購読者の立場からのお話、大変勉強になりました。

最近、知人の紹介で初めて会った方から著書をいただきました。明治時代末期を舞台にしたノンフィクションですが、関係者の遺族に贈呈したところ、お礼の品を頂き大変感激したというメールを数日前に頂きました。紙の本にはこうした利点があるのだな、と今更のように再認識しましたが、補足すれば、私は紙と電子の共存共栄こそがあるべき姿であろうと考えております。その意味では、紙の本のオンデマンド印刷というものにも着目しています。

私の場合は、自身の現実(自分は学生時代に芥川賞を受賞したり、堀内投手のように高卒でプロ入りし、いきなり開幕13連勝というようなタイプではないこと)や慢性的出版不況に背中を押されたわけです。電子出版を最近物議を醸した某横綱の「猫だまし」のように考えている人もいるとは思いますが、「そんなことをいわれても…」というのが今の私の立場です。

ただ、いまや岩波文庫にもない往年の文豪の著作なども電子化されていますので、そうした文化的意義についてはもっと評価されてもよいと思います。

菊池道人(会員no.100)2015/12/11 09:16

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