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【日本のワイン】Asahidai 245 Blanc Episode1-2022VT (造り人 : naritaya - 北海道余市郡仁木町)

北海道の仁木町から、すばらしい白ワインが届きました。造り手は、仁木町でおいしいお蕎麦屋さんを営みながら、ブドウを育てている「naritaya」さんです。

naritaya さんのHPから(上の画像をクリックすると、naritayaさんのHPへジャンプします)

周りをブドウ畑に囲まれた小さなお蕎麦屋さん。決して広くはないのですが、品よくおしゃれな雰囲気が心地よいお店。お蕎麦がとても美味しかったので「きっとこの方の造るワインもおいしいに違いない!」と、新ビンテージが発売になるとのお知らせをいただき、迷うことなく購入。

そのワインが届きましたので、早速、奥さんと楽しみました。奥さん、可愛らしいエチケットに大興奮。飲み終わった今でも、ボトルは捨てずに取ってあります。

ボトルの包装紙にも、エチケットと同じイラストが
naritaya さんのHPからの転載です

ワインは、シャルドネ(48%)、ピノ・グリ(39%)、リースリング(5%)、ピノ・ブラン(6%) ほかのドブレンドで、野生酵母での発酵。生産本数は904本、アルコールは11.7% とのことです。

グラスに注いだ瞬間の香りが、もう素晴らしい。ワインには全く詳しくないけど、ぼく以上のテイスティング能力を有する奥さんも「すっごくいい香り!」と大絶賛。

グラスは、リーデル <オプティカル> ウイスキー
(品名は「ウイスキー」なんですが、形状自体は「ヴィオニエ/シャルドネ」とほぼ同型です)
光の加減で浮き上がる、ボウル上部のウネウネがキレイで、愛用のグラスのひとつ

柑橘から、りんご、洋梨、少し青みがかった白い桃、までの幅広いレンジの、フレッシュで、ピュアで、しかも完熟した果実にある甘さを感じる香り。そこに、フローラルな香りも重なって。

ブドウそのものの質の高さ、
そして醸造される最高の環境を有するル・レーブさんのセンスの良さ
この両方がかけ合わさって生まれたワインなんですね

この香りの素晴らしさについて、造り手の成田真奈美さんにお伺いしたところ、委託醸造先のル・レーヴ・ワイナリーさんが「とても清潔で温度管理を徹底した環境を整えてくださっていることが大きい」とのこと。

これは「ル・レーヴ・ワイナリー」さんのワインも、ぜひ飲んでみなければ、です。

さらに成田さんは、「人の手の介入は最低限に抑えて、ぶどうと野生酵母だけで生まれたワインなので、あらためてぶどうの力の大きさを感じています」と仰っています。畑も、化学肥料、除草剤は不使用で、できるだけ自然なブドウづくり、という考え方を実践されています。その分、畑作業には手間暇がかかるはずですが、ワインを飲めば、成田さんのそのスタンスが正道なんだな、と素直に感じます。

シャルドネとピノ・グリ合わせて87%、ですので「豚かな・・・」、そこに野菜の青っぽさもあったほうが良いかな、そして、ぼくのレパートリーと、子供たちの好み、でフィルターをかけた結果、この日は、ピーマンのチーズ詰めを豚バラで巻いたやつ、に合わせてワインをいただきました。

香りの印象では、ワインよりも料理の方が強いかな、とも思ったのですが、このボリュームと濃い味わいの料理にも負けない味幅がありました。余韻で感じるほろ苦みが、くたくたになって青臭さがなくなって甘みが出てきたピーマンとも、うまく重なったのではないかと思います。

2021VTは、2年目のブドウから思いがけず生まれたワインとのことで「Episode 0(ゼロ)」と命名されたとのこと。今回いただいた2022年が「Episode 1」。2023VTは「Episode 2」として、ブドウ品種のブレンド比率も変わる見込みだそうです。今から楽しみでなりません。

次なる目標は、naritayaさんが蕎麦屋さんの2階で営まれているロッジに奥さんと宿泊して、のんびりと仁木のワイナリーをめぐること。仁木には、ル・レーブさん、Niki Hills さん、などなど、素晴らしいワイナリーが点在しています。

上の画像をクリックで、naritayaさんのHPへ


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