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祖父から教えてもらった幸福度の高め方

私は「私は山や自然の中での遊び体験が、幸福へつながり精神的余裕を持てるだろう」という仮説を持っている。この記事では、"その理由"を自身の頭の整理を目的として綴っている。

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「常に余裕を持つことが大切だ」

亡き祖父が母にいつも話していた言葉だ。

祖父は2021年11月、92歳で亡くなった。私の心に大きな空洞ができた。

私が生まれ育った家庭は両親が共働きで、いつも仕事に一生懸命な親の背中を見て育ってきた。そのため、小学生のころはよく母方の祖父母にもお世話になっていた。

休日や夏休みはいつも祖父母の家へ遊びに行っていた。時には祖母の運転で山や温泉、渓流釣りにも連れてってもらっていた。祖父母は昔から"山遊び"が大好きだったようで、母が子供のころから週末になると山に行っては魚を釣っていたと、母がよく話す。



祖父の生涯

ここで祖父の人物紹介をさせていただく。

1929年生まれ。学生のころは第二次世界大戦中で、アメリカ軍の空襲から逃げ回っていたようだ。その後、東京の府中で陸軍が乗る戦闘機の製造員をしていた。

終戦後、敗戦国となった日本は、戦後GHQによって飛行機の製造・運用を禁じられ、日本は飛行機製造から自動車製造が主力産業へと化した。

祖父も地元群馬へ帰り、10代後半で自転車やバイクの修理事業を開始。選んだ場所は、まだ競合がいなかった旧横野村(渋川市の旧赤城村に位置する)だった。

ただ、時代はすぐにバイクから自動車へと変わり、自動車整備士の資格を取り、本格的に自動車整備事業を開始。その後、今の祖母と結婚し母が生まれる。

仕事は、祖父は86歳になるまでずっと自動車整備会社の社長をしていた。

足腰が悪くなり仕事を引退したが、亡くなる92歳まで笑顔が絶えず、また、家族にいつも「ありがとう」と感謝を示していた。


祖父から教えてもらった"常に心の余裕を持つことの大切さ"

祖父の死因は肝臓癌。

悲しさ溢れる中、祖父との思い出に浸るとあることに気がついた。

それは、"自然はウェルビーイングと同じ効果をもたらしている"と。

祖父は母に「常に心の余裕を持つことが大切だ」と語っていたらしい。

そして、私がまだ10代後半の時、祖父から聞いた言葉がある。

「家族と山と遊んでいるひと時が楽しい。小さな悩みもどうでも良くなるよ」と。

山遊びが祖父にとっての幸福度の源泉であったのだろう。


"自然教育"は幸福度が高くなる条件の一つ

より多く外で遊ぶ子どもの方がより幸せであるという結果が示されました(本文 p.21 図 12)。外遊びの機会は子どもの幸福度に関係します。

ユニセフ「レポートカード16」日本語版

上記はユニセフの調査内容を抜粋した文で、外遊びが多い子供は幸福度が高い傾向にあるようだ。

私が子供の頃の幸福度はそこまで低くなかったと思っている。私が小学生~中学生のころ、週末は祖父母と一緒に山登りや魚釣りいき、気がついたら自然が大好きだった。

うまく表現できないが、私は"祖父母と一緒に、山や自然に教育してもらっていた"と思っている。

身体を使って山を登り魚を釣る。子供の頃の私は毎週自然の中で運動していたおかげもあり徒競走はいつも1位だった。

また、自身の幸福度が高い時はいつも"自然の中にいる時"だった。学校にいるとき、親から叱られていた時は、山へ行っては体を動かすことでストレスを発散させていた。

当時は自覚はなかったが、山遊び、自然遊びを通じて、勝手に精神コントロールをしていたのだろう。

まとめ

子供も大人も心理的な幸福度を上げるためのウェルビーイングとして"自然教育"がもっと浸透されれば幸福度も上がるのではないのだろうか。

私は今年で30歳になる。

東京23区内で難なく1人暮らしができるレベルの経済的余裕は手に入れているが、なぜか幸福度は高いと感じていない。なぜなら、上京してから自然との共存があまりなかったため。

なので、私は幸福度をこれからは山遊びを増やし幸福度をもう一度高めていこうと思う。

祖父のように常に心に余裕を持っていきたい。






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