【戦略】USP×コンセプト×コンテキストの必要性

今回は、USPについてまとめていこうと思います。
(昨日誤って途中で公開してしましました‥)

特にブランドがしっかり定着していたりするサービスや製品は、必ず強力なUSPがあります。

どんな製品でも販売する上で、必須な概念なので、分かりやすく事例も踏まえてまとめていきます。

1、USPの概要

USP(Unique Selling Proposition=独自の売りの提案)とは、ユーザーが

①数ある商品の中から、選んでもらう理由、独自の売り(ベネフィット)
②競合優位性・差別化要因

を伝えるメッセージです。

USPは「キャッチコピー」とも同様とも捉えられます。

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USPは、「ユーザーがお客さまがあなたから買う理由」を簡潔に定義したメッセージで、マーケティング活動の中で軸として置く必要のある概念です。

USPがない製品は、ユーザーに魅力や違いを提示できないので、なかなか売れにくかったりします。

2、有名なUSP

有名どころのコピーとしては以下のようなものもあります。
(ちょっと古いので、最新版ではないソースですが‥)
【最新版】目を通しておきたい大手企業のキャッチコピー50選

・ニトリ:お、値段以上
・タワーレコード:No music No life
・インテル:インテル入ってる
・ロッテ:お口の恋人

‥など
「〇〇(コピー)といえば、△△(企業名)」
というように、一瞬で想起できるサービスやブランドがあります。

上記のようなブランドは、すでにユーザーの頭の中にイメージをつくっているので、わざわざ検索したり、SNSで検索して探したりしませんよね?

USPをつくることで、ユーザーの第一想起の獲得ができるようになります。

上記の製品は、よくユーザーとしてCMやお店などで、見かける商品でもあるが故に頭に残りやすい部分もあります。

メッセージを見ただけで、どんな製品をどのように展開していて、どんな価値が享受できそうか、というのがイメージしやすいように訴求している例とも言えます。

強力なUSPを訴求できれば、メッセージ(USP)を通じて、SEOやSNSなどの施策を使わなくても製品をユーザーに届けることができるようになります。

ただし、第一想起を獲得をできるのも広告宣伝ができたり、店舗があったりなどの有名企業が多めです。

なので、ここまで至るプロセスで、SEOやSNSなどを絡めて展開する必要があるのですが、これもソフトウェアサービスなのか、モノを扱うサービスなのかなどでも変わります。

BtoBよりもBtoC事業の方が、よりユーザーに近しい形で価値を提供しているので、記憶に残りやすかったりするかもしれません。

3、USPを作る上で重要なこと

概要から事例の中で、USPを定義することの重要性は感じていただけたかと思います。

USPは
①特徴ではなく、ベネフィット
②ユーザーが図れるor信頼性を感じられるファクト

である必要があります。

順番に見ていきましょう。

①特徴ではなく、ベネフィット
ベネフィットとは、ユーザーが、自社の製品を買う必然性であり、何が他社と違うのか、というのを提供するという意味です。

他者と何かが変わっていたり、目立っていたりするだけでは意味がありません。

他者と違って、自社にしかなく、ユーザー自身がその製品を手に取ることで、得られる利益を訴求する必要があります。

②ユーザー計測可能or信頼感が感じられるファクト

実績がないとユーザーが最後購入してくれなかったりします。
「〇〇の施策やツールを使って、売上△%向上」
などの実績が複数あると、強いです。

ですが、どの製品も最初はよく分からなかったり、知名度がなかったりするので、圧倒的な違いを訴求する中で、他者と違う実数値を提供するだけでも違います。

一番は数字で魅せることで頭に残りやすくなります。

4、USP×コンセプト×コンテキストの事例

広告費を使わないで有名なスノーピークを事例としてあげます。

※以下でも共創マーケティングでも事例としてあげています。

スノーピークは社員とユーザーの交流する場、スノーピークウェイ、本社にキャンプ場があったり、独自の経営をされています。

製品のラインナップを見ても、コアユーザーに対して、ハイデザインの製品を市場に出しています。

スノーピークの凄いところは、しっかりUSPを定義して

「人間性の回復」:コンセプト
「人生に、野遊びを。」:コンテキスト(メッセージ)


などのコンセプトとコンテキストを持って、ぶれずに事業展開をしている点です。

私個人もアウトドア大好きで、スノーピークの一ファンなのですが、製品を通じて、野遊びできる人を増やし、人間性の回復を目指す、ようなメッセージはびしびし伝わってきます。

どんな思いや理念で製品を提供するかで、ユーザーが感じる価値が変わるので、USPまで定義して、コンセプトとコンテキストを定義することで、ユーザーの心の深くまで刺すことができるサービスが提供できる例でした。

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