「やる気」の種類
「やる気」。
お盆明けからの数日間はこの言葉について、いろいろと考えさせられました。
出勤しても仕事のやる気が起きず、だらだらと最低限の業務をこなす日々でした。急ぎの仕事がなかったことや比較的やらなければならない仕事が詰まっていなかったことも要因としてはあるのかもしれません。
ただ自分としては、「やる気を出してバリバリと仕事をしなきゃ」と思っていました。
ふと、そこで「やる気」とは何なのだろうと。
「仕事が楽しい」とか「この仕事には〇〇な意味があって、××に貢献している」みたいなキラキラとした、前向きなものを「やる気」と考える人が大半だと思います。
よく「やる気」は「モチベーション」とも言い換えられ、「モチベーションを上げる」という言葉もよく聞きます。ただ、「モチベーション」を和訳すると「動機づけ」という意味なので、「〇〇をする動機を作る」というのが「やる気」というものの正体な気がします。
「動機」という言葉は、志望動機のようなの前向きなことだけでなく、犯罪の動機といった後ろ向きなことにも使われます。そう考えると、ネガティブなことも「やる気」と言えるのではないでしょうか?
例えば、「〇日が締め切りだから、それまでにやらなきゃ」とか「上司に指示されたからやらなきゃ」みたいなのも「やる気」と言えそうです。
自分の場合は、こちらの方の「やる気」が多いです。
「締め切りを守る」「任された仕事をする」という責任感に起因するものが、自分の「やる気」なんだと思います。
正直、キラキラとした「やる気」に憧れもあります。
「この仕事がやりたくてしょうがない」「自分の仕事は社会に貢献している」という気持ちを持って仕事をするのはどういう気分なのでしょう。
ただ、そういう気持ちが無いから「やる気」が無いということではなく、ちゃんと仕事をこなしているのなら、それは「やる気がある」ということだと思います。
今回のことは自分の「やる気」のキーになる、「締め切り」とか「任された仕事」が無い状態だったから起きたことなんでしょう。
「やる気が無い」と感じているときこそ、その源泉について考えられたのだと思います。
何かを失ったときというのは、あったときのことを振り返る良い機会なのだと感じました。