処遇

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Re: anymore

ああ、強く生きていかねばならない、と人生で何回思うことになるんだろう。 先ほど一人の男を振ったばかり、相手のアメリカーノが半分以上残っているのが勿体なくて自分のほうに引き寄せた。彼は泣いていた。わたしはひとりでは生きていけないくせに、またこうやって自分だけを見つめてくれる相手をぶった切ってしまう。 息を大きく吸う。夏になっていく。冬に出会ったあなたを思い出す。摂氏マイナス七度の極寒のなか、一緒に来るかわからないバスを待ったあのバス停を思い出す。思い出すという行為を紐解いて

    • 自我

      愛は眠りを誘う。 瞼の重みは面白さに比例する。 だからまぶたを開く。 意思が浮かび上がるし、明日が見える。 より合わせて織っていくような 時間の中で貴方である必要があるんだろう 時間は有限で 俺の魂は無限で どこに居場所があるんだろう どこに価値があるんだろうか それを見据えて生きている それを携えて生きている

      • 詩/Sui

        シャワーを出したとき 温度が不安定になる その一瞬を見逃さずに 身体にあてた 背中に走る寒気 あんなゆらぎを ずっと抱えながら生きてる がんばらなかった僕に 唾を吐きかけながら まとまりきらない僕が 必死になって埋め合わせしてる その繰り返し 巧くやることは失礼と紙一重で みんなに見えてる中心線が見えない ずっとどちらかに傾いて いまは地獄の方 僕の言葉はいつもそう あんなに学校へ行けと殴った母親が 不登校から華咲いた同い年のアーティストに 賛美 賛美 賛美  あ

        • 詩/昼過ぎに起きて思う事

          昼過ぎ 閉め忘れたカーテンから眩しすぎる光 当たり前に通知ゼロの携帯 目をこすって半身で構える電子タバコ あ 昨日折れた芯が 本体にぶち刺さったまま なんかこれだけで今日はいい日になれない SNSぼんやり眺めて フォローはしてないけど君のアカウント なんか見てしまう 5時間前の更新 起きてんなら何か一言くれたらいいのに まあそうか 僕はもうそこから外れた残りカス 残留思念で吹き溜まり 勝手に思い続けてるだけのエイリアン 君のおはようの範疇に僕はもういないんだ たまに思い

        • 固定された記事

        Re: anymore

          ツヤツヤしてまるみを帯びて色彩のある言葉が描きたい

          ツヤツヤしてまるみを帯びて色彩のある言葉が描きたい

          乱文

          うるさかった外壁工事が終わって 見違えるくらい白くなったアパート 抜け出したはずのマイホームタウンは 知らない建物も増えて 呼吸しているみたいだ あそこの路地は骨 オレはひとつぶの血 今お前の中にいる 携帯灰皿が重くなってきて 足で土掘って埋めた なにかとてつもなく不気味な予感がしたい 土葬された吸殻 恨んでくれないか 四面楚歌 粗野に次ぐ粗野 ジレンマの示唆 愚問に次ぐ愚問 見つけてきた居場所は 解像度が高くなるたび敵の様相を見せる 酒飲んで洗い流して 無理した街を

          詩/かく、さだまる。

          暗い読書灯の中 まどろんで ゆらゆら影が 文字を落していく 及第点のコミュニケーション 溜息も落ちる下卑た話 穿った眼光はお前たちを排斥 Ready go で定まる標的 不確定な未来と 不明瞭な自信でかためた 真っ赤な嘘の自己肯定 そんな中生まれたフレーズ 虚栄心の活路 思い込んだ僕は肩まで浸かる この時間に 湿る ぬめる  決別がしたい 決別がしたい 聞きたいのはもっと穏やかで すなおでまっすぐな言葉 この世界はあたたかいって 言っていた君のことを想う あのとき涙

          詩/かく、さだまる。

          取るに足らないオレは一体何 オレは取るに足らない何 一体

          取るに足らないオレは一体何 オレは取るに足らない何 一体

          詩/ばかめ

          書こうとしても書けない 読もうとしても読めない 観ようとしても観れない ただ焦りだけ募り なんのために生きてるのか このままじゃお前 なんにも どこにも 誰にも 見向きもされないぞ 昨日見た彼女は凄かったな 独自性 個性 そんな言葉で汚せないほどの 鮮烈 それでいてあたたかい手 無邪気にこっちに伸ばしてきて なんか僕だって できるような気がしちゃったじゃないか 成せるような気がしちゃって でも 聴きたいのに聴けない 眠たいのに眠れない 見たいのに見れない 欲しかった連絡は

          詩/ばかめ

          鬱がわたしの胸元に飛び込んできて泣き縋り付いて離れない

          鬱がわたしの胸元に飛び込んできて泣き縋り付いて離れない

          詩/ここに

          もうずっと君の声が耳に鳴り続けるのはなくなり 君の体温がこの身体を温めることもなく 甘い言葉が心を溶かすこともない午後 君としたセックスをただ思い出している ディティールのないぼんやりした記憶 そうなりつつあるこの時間という怖さに 舌打ちをしながら僕は考えている 君の人生にまだうまく関われなかったのかと 愚かにも そうしていろんな手段を考えて 君に送る言葉 君に見せる写真 そういうものをひっきりなしに出し尽くしたあと もう戻れないのだということに気がつく もう君がいたとこ

          詩/ここに

          必要なのは対話、対話であり、お前の身体になんぞは用はなく、それがわからず、愚かで、私はそれを噛み砕き、そうして

          必要なのは対話、対話であり、お前の身体になんぞは用はなく、それがわからず、愚かで、私はそれを噛み砕き、そうして

          詩/Hey,good morning

          星たちは眠り 神は家に帰って それから人間たちの朝がくる 朗らかな太陽が現実のネタバラシ 街は日曜日の様相を見せ 僕は歌を口ずさんでいる 朗らかな時間が流れる 少しづつ始まっていく すごく風が強い さあ今日はどこが儲かる さあ今日の僕はどこへ行く

          詩/Hey,good morning

          詩/special

          俺は隅に置けないぜ なんてったってお前に愛されたから お前に愛されたことのある人間だから ちょっとやそっとじゃ振り向かないさ 俺は隅に置けないぜ なんてったってハートが違うから この鼓動が誰からも聞こえるような そんな愛を知ってるからさ もうお前は 俺の傍にはいないけど そんなこと問題じゃないんだ 今を生きているから 今を生きてるからさ 季節めぐって 涼しい風が俺の頬を撫でるけど 俺は隅に置けないぜ なんてったってお前に愛されていたから 本当の愛を知ってるからさ

          詩/special

          またねって言葉ばかりが飽和しやがるぜ

          またねって言葉ばかりが飽和しやがるぜ

          何かをすごく待っていた気がしたのにどこにも、なんにも、なく

          何かをすごく待っていた気がしたのにどこにも、なんにも、なく