【金】の魔力
人は金で如何様にもなりうる。そんなことは社会で揉まれている者であれば誰でも知っている。急に大金を手に入れたものは人間の徳が上がったかの如く振る舞い、貧困で苦しむものは自分より裕福な者を妬み、自分が成り上がるというより他者を引きずり落とそうという思考になりがちだ。
では、人はいつからそうなるのだろう。
幼少期はテレビなどのマスメディアで声高々に政治家や税の不満を口にしている大人を敬遠していたが、就職活動をするようになったあたりからか、小学校からの友人たちが突如税金の勉強をし始め、投資が話題に挙がり始めた。そして「そりゃ、大人は自分のお金が掛かっているんだから不満も言うわな」と思い知るのだ。
以前は貯金をすることに重きをおき、やりくりしていたが、今は違う。自分に投資しよう、他者に投資しよう。そういった考えが広まりつつある。いいことだと思う。
「金」は使ってこそ価値があり、眠らせていてはただの紙にすぎないのだ。
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