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59歳で大学教授になる方法

このnoteへの投稿ページが見つからず、というか、どこからアクセスしたらいいのかわからず、別にページを立てたら、このページが見つかった。だから同じことを再び書いている。ご容赦を!
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大学を定年退職して2年近くが経つ。今は「マーケティング・プランナー」を名乗って細々と仕事をしている。肩書上は「コンサルタント」ということになる。

私は30数年、広告会社に勤めていたが、早期退職して大学教授になった。2011年のこと。それまでは会社に勤務しながら、東北の公立大学で特任教授として教壇に立っていたし、私学で一番学生数の多い大学で非常勤講師などもしていた。そして大学教授になった。
その途端、多くの友人から、「どうしてなれたのか?俺も大学教授になりたい!」とか、「大学教授の公募に応募したから、推薦者欄に名前を書かせてくれ!」、「定年したら引退後は大学の講師をしたい。どうしたらなれるのか?」、「大学院も出ていないけど大学教授になれるかなあ~」などの相談がたくさん寄こされた。あまりに多いので、仕事の合間を利用して大学教授になる方法を本にまとめてみた。

書き上げた本はキンドルから発売した。2024年2月のことだ。なかなかアップロードできず、四苦八苦したが・・・(笑)。
それでも今、アマゾンのキンドルを開けてみると、ちゃんと私の本が掲載されている。でも、嬉しさはない。なぜだろう???

私もこれまでに22・23冊の本を単独で、あるいは共著で出してきた。しかしキンドルからの出版に少しも高揚感はない。なにも感じないのだ。これまでは時々、本屋に出かけて、自分の本が棚にあるかどうか、確認したこともあった。そして見つけたら嬉しかった。少しの高揚感と不安が入り混じった気持ちがあったのだろう。
キンドルからの出版に嬉しくないのは第三者からの評価のスクリーンを通っていないからだろう。出版社は原稿を読んだ時、「これは社会に公開する価値がある」と思うから版元になり、本を出版する。つまり、出版社という第三者の目を通っている。出版社が価値を認めているのだ。それに対しキンドルは誰でも出せる。自費出版だから。いや、原価がかかっていないから自費出版でもないが・・・。それが著書としての感想だ。

本は社会にいながら大学教授を目指す方法について書いている。大学院の博士課程を出て、助手・講師・准教授などを経て、大学教授になるのが一般的。その例外が私。免許も不要な大学教授には、大学院を出ていなくてもなる方法はある。そんなことを書いてみた。

59歳としたのは、60歳と59歳では天と地ほど違いがあるから。採用率も給与も大きく違う。だから私は言いたい。大学教授になりたいなら59歳までになりなさい。54歳から準備を始め、59歳までになるのがいい、と。そんな工程表を整理した本だ。

大学は面白い。ストレスも殆どない(ただしヘンな教員が他にいない場合に限る。大学には驚くようなヘンな教員が中に入るから)。誰からも命令されないし、何かを命令されることは殆どない。皆んなが個人事業主。自分の思う通りにできる楽しさと自由さがある。研究さえ怠らなければ、あとは学生と楽しく語らっていればいい。(まあ語らっていればいいということもないが)。それでいて、社会的には名声もある。職業欄に「大学教授」と書けば、「おお、教授さんですか・・・」と尊敬される。そんな職業は他にあまりない。

そんなことをつらつらと書いた本。もちろんN=1なので、汎用性が高いとは言い切れない。大学教授の採用基準は大学によってマチマチだからだ。汎用性が高いとは言えない。だから批判もあるだろう(実際、批判をしている人もいる)。しかし、それでも挑戦するだけの価値はある職業と思う。
もしあなたが今50代なら、第二の人生として大学教授にチャレンジしてほしい。


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