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PEAK ー Principles of powerful learning

学校や教室を観察するとき、素晴らしい木の中から森全体を見渡すのは非常に困難なことだ。

Most Likely to Succeedというドキュメンタリーをとり、アメリカの200以上の学校を研究したTed Ditermithは著書『What School Could Be』の中で学習環境の評価について4つの段階から考察することをすすめている。

1. Purpose
これは学校そのものの目的というより、学生の勉強の目的に注目することを指している。「どんな人間になるべく学ぶか」という点がここでいうpurposeになることが多い。
Tedは、目的をもってタスクをこなす学生こそが目的意識を意識を強く持つ学生に育つ、と語る。

Purposeful work builds purposeful students.

2. Essentials 
次にPurposeに到達するために身につけるスキルに注目する。最近よくいう21世紀型スキルというものがそれにあたる。クリエイティブな課題解決能力、コミュニケーション能力、コラボレーションスキル、論理的思考力などがそれだ。

3. Agency
そして次にようやく組織構造を観察する。学習の評価の仕方や学校設備、学校外との関わりがこれに該当する。

4. Knowledge
最後に学生が具体的に知識として何を得ているかの観察だ。こういった知識の観察は従来の教育機関では簡単であるが、21世紀型の教育を行う組織では少し観察が難しい。しかし、多くの場合、そういった教育機関では、学生のプロジェクトの質にどれだけ深い知識を取り込んでいるかが現れる傾向がある。