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【最高傑作】バチェラー・ジャパン シーズン3の魅力を語りたい

僕は11月1日からの5日間で、妻と一緒にバチェラー・ジャパンをseason1〜3まで一気に観た。
一気に観たことで、3つのシーズンを最もバイアスの少ない状態で評価できると自負している。

そんな僕たちにとって、最高のシリーズは文句なしで「シーズン3」という意見で一致している。
バチェラー・ジャパン シーズン3は最高のシリーズで、友永さんは最高のバチェラーだった。

シーズン3を賞賛する記事を読みたいと思い、ネットを調べてみたが批判的な記事や意見ばかりで悲しくなったので、同じようにシーズン3を賞賛したい人がこの記事を読んで安心していただけると嬉しい。そう思ってこの記事を書いた。

この記事では、僕がバチェラー・ジャパン シーズン3の5つの魅力を解説します。

ネタバレについて

この記事は、バチェラー・ジャパンのシーズン1〜3までのネタバレを含みます。
特にシーズン3は個人名まで出てきてのネタバレになりますので、まだ3を観ていない人は絶対に読まないことをお勧めします。
シーズン3は本当に面白いので、ぜひ何も知らない状態で楽しんでほしいです。

それでは、ここからが本題です。

①女性陣の魅力

バチェラー・ジャパン シーズン3の最大の魅力は何と言っても女性陣の良さだと思う。

個人的には歴代シリーズの中で、最初の20人(シーズン1は25人)のルックスが一番良かったと思う。特に野原遥さんは、初登場から度胆を抜かれるほどのオーラで、最初から最後まで目が離せなかった。

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②人間力のある女性たちがしっかり残ったこと

ルックスだけでなく、シーズン3はその女性陣の中で残ったメンバーそれぞれが本当に性格のいい人たちだったと思う。

シーズン1と2は、勝ち上がっていく中で露骨に性格の悪さが現れてきたり、他人を蹴落とそうとするドロドロの人間模様がストーリーの大きな中心となり、それも人気の要素だったとは思うが、あまり応援したいと思える人がいなかったように思う。

2は特にその側面が大きくなり、途中で”モンスター化”してしまう女性たちもいたし、そういった「嫌な女たちが振られる様子を楽しむ」のがメインコンテンツになってしまったように思う。

シーズン3では、バチェラーである友永さんの見る目がしっかりしていたのか、番組側がシーズン2は少しやりすぎたと反省したのか、あるいはその両方かはわからないが、終盤の5人はどのメンバーもそれぞれ個性があり、人間的魅力もあり、どの女性にも感情移入して応援することができた。
この、「どの女性も応援できた」というのは、他のシーズンではなかったことだと思う。

「バチェラーにさえ選ばれればいい」というスタンスを隠さず、他の女性を蹴落とそうとする描写が多かったシーズン1と2だったが、シーズン3の終盤の女性陣はみんな「本当の自分をさらけ出した上でバチェラーに選ばれたい」という姿勢を持っていて、それがすごく爽やかで見ていて気持ちがよかった。

③最後の結末について

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最後の結末についても、僕は最高の結末だったと思う。

具体的なネタバレになるが、最後のローズセレモニー直前に本命だった岩間恵さんと失恋したも同然の結果となり、もう一人の水田あゆみさんを選ぶバチェラー。
『恋を選ぶか、愛を選ぶか』という永遠のテーマに対する一つの答えを見つけたような展開で、ハッピーエンド。

しかし、本当の最終回で実は1ヶ月後に水田さんとは別れ、その後に岩間さんと付き合い始めたということを最後のスタジオ収録で告白した。

というのがシーズン3の結末だが、この結果には多くの人が批判的な意見を言っているようだ。
というか、批判的な意見をどうしても我慢できない人ばかりがネットで発信しているから批判がひときわ目立っている構図なんだと思う。

僕はまず、一人のコンテンツ消費者としての立場から言いたい。
出演者に全く関係のない一人のコンテンツ消費者から見ると、シーズン3は最高に面白かった。
最後の結末が全く予想できなかった。

これがヤラセじゃなかったら本当に面白いと思うし、ヤラセだったとしてもドラマとして十分面白いと思う。
「これがヤラセだったとしても面白い」と思えるコンテンツには滅多に出会えない。

シーズン1、シーズン2ともにカップルがその後別れているという事実もあり、僕は正直「どうせ別れるんだろうなー」という気持ちで見ていた。
その別れの様子と後日談までコンテンツにしてしまったシーズン3の出演者・製作者の決断は賞賛すべきだと思う。

一方で、最後のローズセレモニーで選ばれた水田さんの立場に立てば、本当にかわいそうだと思うし、「何のためのローズセレモニーなのか」という批判も理解できる。
でも、本人はもちろんすべてを受け入れた上で最終回の出演をOKしているわけだし、可哀想だといつまでも同情しているのは本人の覚悟に対して逆に失礼なのではないかと思う。
野原遥さんや田尻夏樹さんなど、終盤まで残り自分のパーソナリティを全てさらけ出した人たちは何のために負けていったのか、という批判もあると思う。
彼女たちも可哀想といえば可哀想だが、水田さんと同じく一定以上の同情は失礼だと思う。

彼女たちはバチェラーに出演している時点で、完全な”素人”ではない。
それぞれ事情は違えど「目立ちたい」という欲求は必ずあり、番組に出演している”プロフェッショナル”だ。

適切な例えかわからないが、技をかけられたプロレスラーに「かわいそう」というのは滑稽だし、お笑い芸人がボケて頭を叩かれた時に「ひどい」なんて言われては、そっちの方が芸人にとっては辛いと思う。
舞台に上がっている彼らに共通するのは”エンターテイメント”=「観ている人を楽しませる」という目的だけだ。

バチェラーもエンターテイメントである以上、出演者のどんな様子であれ素直に楽しむのが正解なのではないかと思う。

④バチェラー友永さんの男気

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3代目バチェラーの友永さんは歴代最高のバチェラーだったと思う。
その理由は彼の勇気と誠実さだ。

彼は本来なら全エピソード配信終了後、しばらくの間は水田さんと関係を続けて、世間が忘れた頃に別れ、先代たちと同様に別れの報告をすることもできたはずだ。
そして、その後岩間さんと交際を始めることもできたと思う。

しかし本人たちはあえてそれをせず、正々堂々とスタジオで告白することを選んだ。
そして、それがオンエアされることも承諾した。

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この友永さんの勇気を批判することは僕にはできない。
むしろそのプロセスまで番組として見せてくれたことに感謝したい。

今回のケースは「全員がいい人で、全員が全力でぶつかり合った結果起こってしまった事故」のようなものだと思う。

事故には必ず原因がある。

今回の場合は、「ローズセレモニーで必ず誰かが脱落する」というバチェラーの構造が引き起こしたのではないか。
シーズン3の結末の原因を強いてあげるなら、バチェラーの番組の構造こそにあったと思う。

バチェラーのシステムゆえに起こった悲劇だとしか言いようがない。

⑤番組コンセプトに一番近づいたバチェラー

ここで一度考えてほしいのがバチェラー・ジャパンの番組コンセプトだ。

僕は、バチェラーのコンセプトは”運命の相手を見つけること”だと思う。
“気に入った人にバラを贈り、最後の一人を決めるサバイバルレース”、というのはフォーマットであって本質(コンセプト)ではない。

この点から、友永さんは「運命の相手を見つける」という番組コンセプトに、ある意味最も忠実な行動をとったバチェラーではないかと思う。

フォーマットからは逸脱してしまったが、だからこそ歴代の中で一番コンセプトを体現したバチェラーになったと思う。

まとめ

以上の5つが、バチェラー・ジャパン シーズン3の魅力で、僕がシーズン3が最高傑作だと評価する理由だ。

なにより、シーズン3は何時間でも語れるだけの魅力がある。

12エピソード、合計12時間の本編だが、シーズン3についてはそれ以上の時間語ることができる。それくらい深く考えさせられたシリーズは他にない。

バチェラー3の出演者の皆様、楽しいシリーズをありがとうございました。
夫婦でここまで楽しめて、熱く語れる作品は久しぶりでした。

シーズン4と女性版も楽しみに待っています。

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