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【解説】万年筆の育て方

みなさん、こんにちは! 今回は、万年筆の育て方についてご紹介したいと思います。

万年筆とは?

まず、万年筆とはどのようなものかを振り返ってみましょう。

万年筆とはその名の通り、末長く使える文房具です。実際に、文豪・太宰治は一本の万年筆をずっと使い続けていたそうです。

日本には1884年に舶来し、丸善などで販売されました。そして今では日本の万年筆といえば、品質の高さから世界的に有名になっています。

万年筆にもさまざまな種類があります。重厚感のあるもの、ポップなもの、そして芸術品とも呼べる逸品などなど。この前、銀座の「itoya」さんを訪れた時は、○百万円の作品を見てびっくりしました。万年筆にこんな世界があったのかと。まるで侍の一本の剣のように、魂が込められているのを感じました。

みなさんがお使いになっているのは、パイロットやセーラー、ペリカンやパーカーなどのブランドのものか、LOFTなどに売ってあるような可愛い色をしたもの(中には透明なものも)ではないかと思います。

万年筆を育てるには?

それでは、あなたの大切な万年筆を育てるためには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか? これからその疑問にお答えします。

余分なインクを残さない

ペン先や軸にインクが残ってしまうと、インクが固まり、書きにくくなってしまいます。インクはいわば血液のようなもの。循環させてあげるようにしてください。

そのためには、ペン先の余分なインクを布で拭き取ったり、たまには軸に水を通して洗浄したりするのがよいでしょう。

愛用すること

余分なインクを残さないために大事な心構えは、「愛用すること」。

実は、まめに使ってあげることが万年筆にとって最大のお手入れだと言われています。

これは精神論ではありません。というのは、長期間使用しないと軸やペン先にインクが残ってしまい、結果としてインクが固まって書きにくくなるからです。

やっぱり、愛用すること

上記のように万年筆を愛用することによって、単にお手入れができるだけではありません。あなたの手に馴染む、つまり「あなただけの一品に育てる」ことができます。

万年筆のペン先は金属でできています。ですから、使うことで摩耗していきます。あの独特の形をしたペン先が、だんだんとあなたの書き癖に合うように擦り減っていき、あなたの手に馴染んできます。そうして、あなただけの一本に育っていきます。

おわりに

今回は、万年筆の育て方についてご紹介しました。

まめに使ってあげることが万年筆にとって最大のお手入れであり、そうすることで自分だけの万年筆が育っていくということが感じられたでしょうか。つまり、愛用することは、モノにとっても良いことであり、あなたにとっても良いことです。

このように、モノと人が共に時を刻んでいくことの魅力を共有するのが「time item」です。

あなたの万年筆は、かけがえのない一品に育っていますか? 万年筆にまつわる物語があれば、ぜひシェアしてください。よろしくお願いします!

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