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指導対局に行ってみたい!

イベントや教室、連盟道場で催される指導対局。
「何枚落ちから行っていいの?」 「初心者なのに行ってもいいの?」
と思われる方も多いようです。

『指導対局がどんなものか知りたい』
『指導対局を受けに行ってみたいけど不安』
という方の気持ちが少しでも軽くなるように、と思って書いてみます。


指導対局の探し方

ねこまどや将棋の森、所司一門、各将棋教室などで告知されて通常はネットから申し込むことがほとんどです。

棋力が不安

初心者は8枚落ちから受け入れてくれる場合が多いでしょう。

駒の動かし方がわかれば大丈夫です、という場合も多いので気にせず行って良いと思います。
気になる場合は主催・運営に問い合わせて聞いてみましょう。
(この時の対応によって初心者に優しいかそうでないかもわかるので一つのバロメーターかもしれません。)

女性に人気の某先生の指導対局は女性ばかり8枚落ちのこともあります。
ぶっちゃけ、ほぼファン感です。

いきなりファンの先生の指導対局に行くのが怖いという方は指導棋士の指導対局に行ってみるのも好手です。ねこまどなどで開催されています。
ご自分のお住まいの地域の将棋教室などに「今度プロの指導対局を受けるので指導は可能ですか?」等、相談してみるのも良いと思います。

勉強はしていったほうが良いのか?

答えは、YES。
「それなりに指す方も楽しみたい」という方は、どの駒落ちにも定跡があるので、覚えていかれるのをお勧めします。
駒落ち定跡本もありますし、YouTubeを見ると解説動画もあります。
この辺りを活用しながら覚えていきましょう。
8枚落ちの定跡でしたら3日もあれば覚えられます。

【個人的におすすめの駒落ち定跡本】

所司先生の青本はど定番。これの前バージョンが赤本。内容はほぼ一緒です。
これ一冊で初心者から上級者まで楽しめるので一冊持っておいて損はないと思います。

阿久津先生のこちらで勉強している方も多いと思います。こちらは二枚落ちまでの解説ですが初心者向けなのはこちらかもしれません。

高橋先生の「棒銀と中飛車で」も有力な一手です。
中飛車、居飛車と平手での戦法が決まっている方はこちらのほうがより実践で生かせるかもしれません。

これに加えて1~3手詰めの詰め将棋を勉強していけばほぼ間違いなく楽しめます。
詰め将棋本でもアプリでもよいかと思います。

指導対局の実際

まず、棋譜を取ってよいか先生に確認します。
ぴよ将棋やそのほか棋譜をとれるアプリなどで取っておくと、復習もできるので勉強にも良いです。

基本、下手(こちら)が後手、上手(先生)が指してから指します。

こちらが悪い手を指すと先生から「ちょっと戻ってみましょうか」や「ここは考えどころですよ」とアドバイスをくれる先生も多いので、気負わずに挑戦してみても良いのではないでしょうか。
分からない局面に出くわしたら「困っています」「この手とこの手とで迷っています」などお聞きするとほとんどの場合教えてくださったり、他の手を示してくださると思います。
上級者は一切先生からの助言無しで指し続け、最後にまとめてアドバイスをもらう方が多いようです。

詰みの局面まで行くと「ここは5手詰め」「3手詰めですよ」と教えてくださる先生も多いです。

注意点


人の指導対局への口出しはご法度(当たり前です)
指導対局を後ろから撮影しているから多いですが、指導対局を受けている方へ許可は取ったのでしょうか、と思うことがしばしばです。
「先生だけ撮影しているので」という方もいらっしゃいますが、自分がされたら集中できませんよね。


指導対局を受けている方を至近距離で真後ろや横からのぞき込むのはダメ
これも自分がされたら良い気はしませんよね。


指導対局はデート! (意味が解らないです)
全ての手を一手目から先生に聞きながら指すツワモノも見たことがありますし、絶対に上手玉を詰ませない人も見たことがあります。
曰く「投了されたら先生との時間が終わる」そうです。


アプリ等デジタルで棋譜を取りたい場合は念のため一応確認する方がベター。
必ず「棋譜をとっても良いですか?」と聞くのが良いでしょう。
中には紙でのみ可能という方もいらっしゃるので、確認しましょう。
上級者の中にはほぼ全部覚えてしまう方もいるようです。

指導対局を楽しみたいと思う方が楽しめますようにと願いを込めて。

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