四枚美濃に憧れて④
こんにちは、前回の記事からなんと半年も間が空いてしまいました汗
この間に我流陽動振り飛車も少しだけ進化しております(現役の奨励会有段者に意見を聞いたり練習将棋を指したりしました)。
今回は我流陽動振り飛車バージョン2に以降するきっかけになった変化を紹介したいと思います。とは言っても昔の研究なので、当時には無かった発想での対応も併せて解説していきたいと思います。
まずは出だしから。この五手目▲77銀は近年復活傾向にある矢倉の出だしで、我流陽動振り飛車はこの▲77銀を見てからスタートします。
前図からの指し手 △54歩(下図)
旧バージョンの我流陽動振り飛車の骨子は、▲77銀に対して△54歩とし、▲26歩〜▲25歩のように普通に駒組みしてくるならば、手得しながら△53銀型の振り飛車に組めるというもの。
しかしここで先手が咎めに来た場合どうなるでしょうか。
前図からの指し手 ▲56歩
△42銀▲66銀!
▲56歩〜▲66銀が狙いの構想。早い△54歩に狙いをつけます。もしも△53銀なら…
なんと先手が陽動振り飛車。いきなり▲55歩と突いてくる筋を受けるには△52飛しかありませんが、これでは△84歩がキズになってしまいます。
当時研究していた時は、▲56歩〜▲66銀の対策としてバージョン2を考案したのですが、今の目で見ると、こんな対応もありそうです。
▲66銀以下の指し手 △62銀▲58飛△31金▲55歩
△同歩▲同銀△41玉▲48玉△85歩▲77角(下図)
長手順進めてしまいましたが、エルモ囲いに組んでおけば、ひとまず5筋の突破は大丈夫そう。これはいい勝負でしょう。当時はエルモ囲いなんて名前すらありませんでしたが、昔の研究を振り返りながら「こんな指し方も出来るのか」と気づけるのも楽しいものです。
次回に続きます。
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