四枚美濃に憧れて①

唐突ですが僕の好きな囲いは四枚美濃です。

高美濃に銀がくっついている形です。

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最近ではほとんど見られなくなりましたが、対抗形はこれさえ組めれば作戦勝ち以上と呼ばれた時代もあり、優秀な囲いです。

実際、手厚くて美しい囲いだと思います。

振り飛車を指していても四枚美濃に組みたいと思っているので、僕が振り飛車を指すと…

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大体これに落ち着きます。組む為には△4二〜△5三のように銀を動かす必要があるので必然的に三間飛車を指すことになります。

真鍋流(コーヤン流)とも呼ばれる形で、△6五歩△6四銀まで組めれば理想形です。なかなかならないですが。

今回は振り飛車で「四枚美濃」をどうやったら組みやすいか、そしてなるべく居飛車側の布陣が弱くなって、陣形勝ちを目指せないか、工夫したことについて書いて行きたいと思います。

とはいえ、普通に振り飛車を指しても居飛車にはさまざまな作戦が考えられ、必ずしも持久戦になるとは言えません。急戦を相手に高美濃囲いまで組む手数はありませんから。

なので、居飛車側に持久戦にしてもらう必要があるわけですね。

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例えばこんなふうに。

え?何で居飛車側は穴熊にも左美濃にもなってないのかって?もしかしてココセでもした?


いいえ、これ、現役時代に私が三段の奨励会員とVSで指した実戦です。普通の対抗形に比べて後手の角道が通っている上に好形の△5三銀型に組めていて全く不満なしの序盤。どんな工夫でこうなったのか、次回をお楽しみに。



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