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2018年「関西プロ団体戦」をふりかえる

現在は「ABEMAトーナメント」や「SUNTORY将棋オールスター東西対抗戦」ですっかりお馴染みとなった、棋士による団体戦。
皆様は2018年春に大阪で1日限定の「団体戦」が行われていたことをご存知でしょうか。
今回は、こちらを当時の写真とともに振り返っていきたいと思います。

2018年3月25日、「将棋棋士が間近で激闘!関西プロ団体戦」と題して、関西本部所属の18名の棋士が参加するトーナメント戦が行われました。
(主催:日本将棋連盟/特別協力:朝日新聞社/協賛:月桂冠株式会社)

3人1組、6チームでトーナメント戦を行い、その模様をご来場の方に間近で観戦していただけるという催し(指導対局・サイン会も同時開催!)。
当時はチーム戦自体がかなり珍しく、棋士の間でも話題になっていたようです。
それぞれのチームには色の名前がつけられ、各々がその色の腕章をつけて戦いました。チーム分けはこのような形です。

※以下、記事内段位はすべて当時のもの


橙チーム:菅井竜也王位・安用寺孝功六段・阪口悟五段
緑チーム:糸谷哲郎八段・中村亮介六段・竹内雄悟四段
白チーム:山崎隆之八段・伊奈祐介六段・星野良生四段
黄チーム:稲葉陽八段・伊藤博文七段・村田顕弘六段
赤チーム:畠山鎮七段・西川和宏六段・今泉健司四段
青チーム:平藤眞吾七段・宮本広志五段・大橋貴洸四段


対局前のチーム写真がこちら。

稲葉八段・伊藤七段・村田六段(黄チーム)
菅井王位・安用寺六段・阪口五段(橙チーム)
今泉四段・畠山七段・西川六段(赤チーム)
平藤七段・宮本五段・大橋四段(青チーム)
星野四段・山崎八段・伊奈六段(白チーム)
竹内四段・糸谷八段・中村六段(緑チーム)

余談ですが、各チームカラーは当時筆者が各チームに合う色をイメージして決めさせていただきました。

会場は大阪市北区の「中之島フェスティバルタワー」。当日は約120名の方にお越しいただきました。

チームカラーの腕章をつけた出場棋士が勢ぞろい

まずはトーナメントの組み合わせ抽選と、一言ずつ意気込み表明。

順番に番号をひく。ここで1回戦の顔合わせが決まる

各部屋に分かれ、いよいよ開始。対局は順番に1局ずつではなく、職域団体対抗将棋大会や全国支部将棋対抗戦等のようにチーム全員が一斉に指し始める方式。
オーダー(大将~三将の順番)は対戦毎に変更可能で、棋士が相談して決めていきます。

対局の模様は全て公開。奥で記録をとるのは当時奨励会員の井田四段。
持ち時間は10分、使い切ったら1手30秒。ファンの皆様に見守られながら進行していく。
後方に写るのは当時奨励会員の森本四段。
感想戦もチームメンバーを交えて。
会場では同時にサイン会と指導対局も実施。たくさんの方にご参加いただきました。
ホールでは大盤解説。壇上には棋士が入れ替わりで次々登場。

激闘の末、優勝したのは白チーム!

優勝チームメンバーより一言ずつコメント。
最後に出場棋士全員で記念撮影。

レアな「団体戦」振り返り、いかがでしたか?
実際にご来場いただいた方には懐かしく、初めてご覧いただいた方にはこういった催しもあったのかと、当時の雰囲気を少しでもお楽しみいただけましたら幸いです。

詳しい対戦カードや結果はこちらから。

ここまでお読みいただきありがとうございました!(スタッフ)