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【個人的な】直近で観た映画3本【ちょっとした感想】


最近、短いスパンで映画を3本、映画館で観たので記録として残しておこうと思う。
なお、完全に個人的な感想であって決して褒めてばかりでは無いのでそれについてはどうかご理解ください。ネタバレは全然しますのでその点についてもご了承ください。


1.ミステリと言う勿れ

ミステリと言う勿れ

原作漫画は持っていないし読んだこともないのだが、ドラマ版『ミステリと言う勿れ』は大好きなので期待感に胸を膨らませながら映画館へ赴いた。
上映開始からもう初っ端の時点、見たかったモネの展示を堪能しほくほくした様子で美術館から出てきた整くんの姿を見ただけで思わず私はにこにこしてしまった。なんて可愛いんだ整くん。
視野が広くて鋭い指摘もするのに、単純に日常生活を送ると言う点ではほわほわした印象のある整くんに気持ちが穏やかになる。セラピスト整くん。

屋敷に、というか狩集の家に隠された恐ろしい真実が明かされた時は驚いてしまって口があんぐりと開いてしまった。怖すぎんか……。蔵の下から骨が出てくるのは流石に物的証拠すぎる〜〜!物騒か!!
そんな激ヤバ案件に巻き込まれた整くん、正直面白すぎる。よく帰らなかったね。整くんのそういうところが好きです。

朝晴は序盤からちょっと怪しかったよなあ、案の定犯人でした。どう考えても立ち位置がベタだった…。最終的に放火の現場をおさえられた時の衝撃は観客にはあまり伝わってこなかったかもなあ。
個人的には朝晴のバックボーンというか、どんな生き方をしてきたのかをもっと詳しく知りたかった。
ああいった自白シーンって、私はいつも犯人に共感したり同情したりすることが多いのだけどこの映画に関しては全然朝晴の気持ちに入り込めなかったんだよなあ。成長する中で思想に刷り込まれてきた「一族が代々担ってきた行いは崇高である」という意識が今回の事態を引き起こしたってことはわかるんだけど…。ある意味では朝晴のそれも映画内で言及されていたような所謂コンクリートに残っちゃった跡、ってことなのかな。ただ思想に狂わされてしまった哀れな子孫、みたいな扱いでなんだかもやついた。いや、それが正解なのかも知れないけど、ここまで感情移入しづらい犯人も珍しいなあと…。


それ以外はテレビドラマの時と変わらず、私好みの最高ストーリーでした…!整くんサイコーです!


2.君たちはどう生きるか

君たちはどう生きるか

事前情報という事前情報は特に仕入れず、弾丸で観に行った。強いて言うなら「よくわからなかった」という感想なら至る所で聞いた。よくわからなかったってのは、一体…?という疑問を抱えて臨んだ。

感想としては、なんだこのグロアニメは〜!である。血が滴って耐えられないとかそういう話ではない。至る所に不快になるような要素が散りばめられているように感じられた。しかしその反面、同じくらい感動して涙ぐんでしまうようなシーンもいくつかあって。観終わったあとには、複雑な感情が手元に残った。


不快になる要素というのは、恐らく今を生きる私がその時代の1ページを覗き込んでいるからそのように感じたというだけであって、人によっては全く気分が悪くなったりはしないと思う。これはあくまでも私が感じたことだ。
眞人が父親の再婚相手である夏子と物語序盤で出会い、人力車に乗った時に夏子が真人の手を掴み自身の腹に手を当てさせた描写があっただろう。あの場面には私は思わず憤慨した。新しく母になる人なんだとまだ納得できてない様子だった眞人が、突然「ここにいるのが貴方の弟か妹なのよ」などと言われてはいそうですかとすんなり受け入れられるだろうか。答えはNOだ。全く強引で酷い話だ。もう少しゆっくりと歩み寄ってはくれまいか……。


あの異世界で、眞人が数年前に亡くなった母親と会えたことは本当に素敵で喜ばしく、それと同時になんと切ないことかと涙が滲んだ。記憶にあるような母の姿とは異なる……おそらくもっと若い頃の姿をした母。ここぞというときに現れて、眞人のピンチを助けていた。これぞお母さんだね、と言いたいところだが姿形が私の思い描くような"母"のイメージに当てはまらないため、なんとも不思議な心地になる。あの二人が並ぶと、親子というより姉弟という表現の方が正しいように思われてしまうのだ。何か意味があるのかな。
そして、最終局面での母との別れ。結構あっさりしていたように思われたが……。確かに眞人の心の成長を描く、という点ではあっさりしていて然るべきなのかもしれない。
しかし、ここで別れた後母は炎に包まれて死んでしまうとわかった上で納得して送り出せる子どもがどれほどいることだろう?リアリティを重視するならもっと葛藤してもいい場面ではないのか、とも思うが…。その反面、少しの動揺と葛藤でおさめてそれぞれの扉を開ける覚悟をした眞人が描かれたことで観ている側にとってストレスはあまりなかったと言える。葛藤を引きずりすぎてもダレるからね。

映画鑑賞のど素人としては、映画を見ていて疑問を感じたり不安を覚えたりもしたが割と良かった、という感想を抱いた。上記、あまり褒めていないから酷評をするつもりだと思われただろうか。別にそんなことはないのだ。疑問点も多くある映画だったが、観て良かったし内容について考え甲斐のあるアニメで普通に満足している。
もう一回見たらもしかしたらまた別の発見が得られるかもしれないね。

3.沈黙の艦隊

沈黙の艦隊

予告映像が面白そうだったので、持ち前のフッ軽を発動させてチケットを取った。
どうやらこの映画、原作がありそれが漫画らしいのだがミステリと言う勿れ同様にそちらは読んでいない。映画が面白かったので機会があれば読みたい。


物語の中でとんでもない展開があるというわけではなかったし、あくまでも物語の序章を丁寧に描いた作品、という印象があった。続編がある予感がしないでもない。むしろ続編を作って欲しいが……。

暗い海の中、潜水艦同士の戦闘がよく描かれていたのだがそれが猛烈にアツかった…!
潜水艦の知識は皆無で、作中で専門用語が出てきてもそういうものがあるらしい、というスポンジよりも軽い理解でスクリーンを眺めていたがそれでも途轍もなく惹き込まれた。
作中で何度も魚雷を撃ち込まれる場面があったのだが、そのうちの一つが非常に印象に残っている。

二つの潜水艦が上下に重なり合い、そこへ上から魚雷が叩きつけられる。それを察知し、上の位置にある海江田が艦長を務める原子力潜水艦シーバットが、まず最初にその魚雷を回避した。しかしシーバットが回避してもその真下の深町が艦長を務めるディーゼル潜水艦たつなみに被弾すれば両者ともに海の藻屑と消えてしまう。そのことを船員に指摘された海江田はなんの焦りもないままこう言い放つのだ。
「深町なら避ける。」

なあ〜〜〜〜なんだその深町の指揮力に対する圧倒的信頼は〜〜〜〜〜。認めてるんだねかっこいい………。その言葉通り深町は的確な指示を出して避けるし…。興奮して鳥肌が立ってしまったよ。
深町も海江田の潜水艦を操るセンスというか才能というかそういったものを認め理解していて、作中でも何度も「海江田ならこうする」といったような発言をしている。人格とかそういうものに対してではなく、潜水艦を通したレンズで互いを見て測っているという点がとても良い。観た皆さんわかってくれますよね?最高ですね…カッコ良すぎます。潜水艦に対して熱い思いをそれぞれ持っているんだなあ。

海の中、狭く暗い潜水艦の中で固く結びついた船員たちの絆にもぐっときた。全員たちそれぞれの背景がわからないから、解釈を深めることには限界があるが…。漫画だとより細かく描かれているのだろうか?気になる。

今回の映画では海江田が独立国ヤマトの建国を宣言し、独立国ヤマトがどういった存在であるのかを日本とアメリカに知らしめたところでエンディングを迎えた。本当に序章だ。何も解決していないからな!続編の製作開始を心待ちにしている。きっとこの先はより複雑な物語が展開されていくだろうから、その小難しさと潜水艦同士の迫力満点の戦闘を大スクリーンで観たい。


以上、直近で見た映画の感想である。
良い映画を立て続けで観れて非常に満足だ!
ど素人なので思ったことをつらつらと並べて書いただけだが、だいぶ思考がまとまってよかった。
ふと思い出したときにもしかしたらまた追記するかもしれない。

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