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第80期順位戦B級2組4回戦

9月15日に順位戦B級2組4回戦の一斉対局がありました。8月は一斉対局を避けていたようで、7月以来久し振りの再開となります。

この日、私が注目していたのは、中村太地七段vs髙見泰地七段の対局です。ともに3勝0敗の好スタートを切っており、昇級争いをリードするためには負けられない1局です。先手の髙見七段が矢倉に誘導すると、中村七段は急戦調の駒組みから雁木に構えます。髙見七段が飛車を5筋に回して仕掛けると、中村七段も7筋から反撃し何か所も歩がぶつかり合う難解な中盤戦となりました。髙見七段は1筋を突破し竜を作って後手玉に迫りましたが、最後は中村七段が7筋を突破し3枚の桂を使った攻めで寄せ切りました。

他の主な注目対局の結果は以下の通りです(左が勝者)。

 丸山忠久九段 - 藤井猛九段
 髙﨑一生七段 - 深浦康市九段
 戸辺誠七段 - 澤田真吾七段
 増田康宏六段 - 阿部隆九段

中村(太)七段が唯一の4勝0敗となり、昇給争いを1歩リードしました。注目している丸山九段、澤田七段、増田六段、髙見七段が3勝1敗で追っています。他にも5人が1敗となっており、熾烈な昇給争いになりそうです。一方、ベテランの谷川九段が0勝4敗、深浦九段と藤井(猛)九段が1勝3敗と苦しんでいます。巻き返しに期待したいと思います。


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