第79期順位戦B級1組8回戦
11月12日に順位戦B級1組8回戦の一斉対局がありました。
山崎八段が屋敷九段に勝ち、6勝1敗とトップに立ちました。開幕から6連勝し独走するかと思われた永瀬王座が丸山九段にも敗れ、6勝2敗となっています。郷田九段は抜け番で5勝2敗です。上位3人がリードしている状況は変わりませんが、3敗組の昇級の可能性も現実味を帯びてきました。
3敗組の中では、近藤七段が開幕3連敗から4連勝と調子の波を上げてきました。近藤七段はこれまで順位戦4期で3回昇級してきており、今期昇級を果たすと5期でA級昇格という歴代3位タイのスピード出世記録となります(4期でA級は、加藤九段と中原十六世名人の2人のみ)。千田七段と松尾八段も勝って4勝3敗となり、昇級に向けて負けられない戦いが続きます。
一方、残留争いも熾烈になってきました。深浦九段、屋敷九段はともに敗れて2勝6敗となっています。前期は3勝9敗がボーダーラインとなっていますので、残り4局で2勝しておきたいところです。
「鬼のすみか」と呼ばれるこのクラスでは、1局1局が昇級あるいは残留に向け厳しい戦いになります。リーグ戦もいよいよ終盤に突入しますので、より一層の熱戦を期待したいと思います。
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